道民のソウルフード「やきそば弁当」の魅力 ペヤング・UFOとの違い、比較してみると...
「中華スープ」と合わせてこその一杯
本物の焼そばにまったく寄せる気のない独自の世界観を作り出す「ペヤング」、それに対し、本格志向の強い「UFO」という、それぞれに大きな特徴を見出だせた一方で、個性派の両横綱に比べると「やきそば弁当」にはそれほど大きな特徴がないようにも見えてしまいます。
しかし、敢えて主張しすぎないことで、「中華スープ」との食べ合わせに最適化されているように思います。「中華スープ」は塩気が強いので、焼そば側の主張が強いとどうしても食べ合わせが悪くなってしまいます。
今回、「中華スープ」を飲みながら3種のカップ焼そばを食べてみましたが、やはり「やきそば弁当」がいちばんしっくりくる組み合わせでした。「ペヤング」ほど甘くはなく、「UFO」ほど濃くないからこそ得られるスープとの絶妙なマッチングで、このマッチングの良さこそが「やきそば弁当」の大きな魅力なのではないでしょうか。
もちろん、魅力はそこだけじゃない!という異論はあるかと思います。
麺をつけ麺のつけ汁のように「中華スープ」に浸して食べる方法があるとのことで、実際に食べてみましたが、確かにおいしかったです。「中華スープ」によってソースに足りないエッジがしっかり立ち、「ペヤング」や「UFO」に負けない個性が感じられました。
北海道民が愛してやまない焼そばと中華スープの組み合わせを、全国の皆様も機会があればぜひお楽しみいただければと思います。