国内製造を終えていた「昭和型板ガラス」 レトロなデザイン人気、令和に再ブームも?
注文数は「近年は増えております」
OOKABE GLASS HDが運営するサイト「デザインガラス.COM」によれば、「昭和型板ガラス」は昭和初期に人気があった片面に模様の入ったデザインガラスを指す。伊井さんは、
「1980年ごろまでは国内で製造されていましたが、おそらく生産効率化の理由から廃盤となりました」
と話している。
デザインガラス.COMは当時使われていた型を使用したガラスを海外から輸入、「復刻版」として販売している。このように現状は、海外製の型板ガラスが流通しており、今後も国内で製造される可能性はおそらくない。当時に作られたガラスは「希少」ということだ。
戸棚などに使えば中身が見えにくいだけでなく、多様なデザインも長きにわたって楽しむことができる。ツイッターで突然の盛り上がりを見せた昭和型板ガラスだが、最近の売れ行きはどうなのか。注文数を聞いてみると、「近年は増えております」とのこと。
なかでも格子柄のチェッカーガラス(ヒシクロス)が人気だといい、
「デザイン性の高いガラスを、こだわりを持って使われていますね」
と話している。
普通のガラスとは一味違う、上品さを醸し出す昭和型板ガラス。今回、話題となったことで、その価値を改めて知った人も多いことと思う。今後も各家庭で活躍し続けることが期待される
。