西武鉄道の臨時特急、運行ルートが「ものすごい」 川越・所沢・飯能を「超V字」で結ぶ
西武鉄道(埼玉県所沢市)は2019年4月27日から5月6日にかけて、本川越駅と飯能駅間で臨時特急を運行する。
3月16日に運行を開始した新型特急車両「Laview(ラビュー)」で、通常は運行しない新宿線と池袋線をまたいで、かつ所沢を経由するルートになっている。それだけに地図で確認をすると、何とも変わったルートであるのがわかる。
「ものすごいルート」
ラビューは建築家の妹島和世さんが監修した新型車両で、普段は池袋線と西武秩父線を走っている。
大型連休の臨時特急で新宿線の一部を初めて運行するのもひとつの目玉。西武線沿線、埼玉県内の観光地を周遊するにも向いている臨時特急だが、インターネット上でそのルートが話題になっている。
ツイッターでは、
「西武の新たな直通特急、埼玉県内で完結するのは面白いがものすごいルートだ」 「そことそこ、目の前繋げろw路線変更機能でいいからw」
といった反応が寄せられているが、どういうことなのか。
飯能と本川越を直線で結ぶと約16キロメートル。あまり距離を感じない上に特急が走るにしては間が短すぎる。
しかし、今回走る特急の途中停車駅は狭山市駅、所沢駅、入間市駅の3か所が設定されている。
本川越から新宿線、そして所沢の後は池袋線に入るだけだが、いずれも通常運行している東京方面には行かないため、かなり遠回りするルートになってしまった。
通常、本川越から飯能までは乗り換え時間を含めても50分ほど。遠回りではあるが、今回の特急では46分と一応は少し早く到着する。
狭山市駅と入間市駅がつながっていればまた話も変わってくるのだが、両駅の間にあるのは航空自衛隊入間基地とあって非現実的だ。
とはいえ、この臨時特急目的は「西武線沿線、埼玉県内の観光地を周遊」することにある。これくらい大回りな方が観光や遊びには向いているようにも思える。
大型連休は新型車両で埼玉観光――なんてルートが定着すれば県民にとっても喜ばしい。せっかくの連休、西武線を使って埼玉で過ごしてみるのはいかがだろうか。