ショートケーキの「ショート」って何? 調べてみたら、色々な「説」があった
「短いから」ではない
街頭インタビューで最も多かった答えは、「短いから」「小さくカットしてあるから」という意見でした。やはり、ショート=短いというイメージがあるようです。
「ショーっとするくらい美味しいから」という予想外の答えなどもありました。
日本で初めてショートケーキを販売したと言われる不二家に話を聞くと、いろいろな語源があることがわかりました。
まず一つ目がお菓子の原料である「ショートニング」からきているという説。ショートニングは植物油を原料とした食用油脂でパンや焼き菓子のバターの代わりとなるものです。
そして二つ目が、作る工程が簡単で早く作れるから、そして日持ちしないから、という「ショートタイム」という意味があるという説。
形が短いからショートということではないので、ホールのものも「ショートケーキ」と言うわけです。
三つ目が、ショートは、英語でパーやクッキーなどのもろい、サクサクするものの意味もあり、そこからきているという説です。
実は、アメリカやイギリスのショートケーキの生地は日本とは違います。不二家の創業者がアメリカ視察後に日本人の好む柔らかいスポンジケーキにアレンジしたのです。
そして4つ目が、このアメリカやイギリス発祥のサクサクのクッキー生地に、クリームと季節の果物を添えたデザート「ショートべイク」から由来しているという説です。
このショートベイクは、ナイフで簡単に切れる固さで、口の中でサクサク噛むうちにショートケーキのような味わいになります。
語源を調べてみると、面白い歴史も知ることができました。(ライター:りえ160)