香川県警が「魔女の宅急便」コスプレ? ホウキで交通ルール啓発、ユニーク企画の狙いを聞いた
「リツイート」の協力呼びかけ
Jタウンネット編集部が2019年3月8日、小豆警察署に問い合わせたところ、後日回答があった。ユニークなツイートが生まれた経緯を聞いたところ、
「小豆島ならではの映える画像を使おうと小豆署交通課で検討し、実写版映画『魔女の宅急便』ロケ地・オリーブ公園でほうきを用いた写真を使おう!ほうきを自転車に見立てて、あらゆる違反形態を再現してみては?というアイディアが出てきました」
とのこと。
小豆島では4月に瀬戸内国際芸術祭の開催を控えていて、多数の観光客の来島が予想されるほか、近年はサイクリングスポットとしても注目されている。「島外からの観光客に対して広範に交通安全啓発情報の発信を行うため」、今回の投稿に至ったのだそうだ。
それにしても、完成度の高い写真の仕上がり。ほうきにまたがり、空を飛んでいるような写真を撮るのは大変ではなかったのか聞いたところ、
「当日の被写体は全員若い交通課の警察官ですので、交通課長の号令一つでタイミングを合わせて機敏なジャンプを見せてくれました。また、普段から体を鍛えているためか、ジャンプ力も素晴らしく、ほとんどの写真が1回の跳躍で成功したので、オリーブ公園の方も『すごい』と驚いていましたね」
と意外にも撮影は順調に進んだようだ。
今回ネットで話題になったことを受けての感想を聞くと、まず「フォロワーだけでなく、多くのツイッターユーザーから温かい反応をいただき、驚くと共に大変嬉しく思っています」。その上で、
「小豆島は、サイクリングや観光には素晴らしい所ですが、急カーブやアップダウンの激しい坂道、狭い道も多く、観光客による交通事故が発生しているのも事実です。折角の観光も、交通事故を起こしてしまえば、悲しい記憶になってしまいますので、交通ルールを守って、安全に観光を楽しんでいただきたいと思います」
として、
「交通安全は、警察だけの力でなしうるものではなく、全ての人が交通安全を意識し、『ルールを守る』ことを実践し、その輪を広げていくことが重要です。今後も、交通安全に関する情報発信を続けていきたいと考えておりますので、交通安全意識の啓発に『リツイート』という形でご協力いただければ幸いです」
と「リツイート」による引き続きの協力を呼び掛けた。