ケンタ公式「リブの食べ方」がワイルドすぎる件 ①「かぶりつく」→②「しゃぶるとおいしい」
ケンタッキーフライドチキンの公式サイトには、看板メニュー「オリジナルチキン」のおいしい食べ方が公開されている。
骨の多い部位であっても戸惑わず、より綺麗にチキンを食べられるという手引きのようなものだ。しかし、こちらを見てほしい。リブ(あばら)の紹介だけ、どこか大雑把なような気がしないだろうか。
本当にこの食べ方で大丈夫なのか――取材と実食で「リブの食べ方」を考えた。
「おいしい食べ方」としては正解
オリジナルチキンには全部で5種類の部位がある。頭と足以外が使われ、部位によって骨の位置が異なる。そこで役に立つのが、先ほど紹介した「オリジナルチキンのおいしい食べ方」だ。
例えばウイング部分なら手羽元と手羽先を分け、手羽先から骨を抜くといった手順を説いている。イラスト付きで分かりやすく、けっこう力の入った解説だ。しかし、改めて見てもリブだけ毛色が違う。
スタートこそ指定があるものの、手にした人間の裁量が大きすぎる。果てに骨はしゃぶってしまおうと勧めてくる。骨を抜く、分けるといった知的な行為はそこにない。本能のままにリブを味わい尽くせと言わんばかりだ。
2019年2月18日、Jタウンネット編集部は日本KFCホールディングス広報課の担当者にリブの食べ方について聞いた。
この食べ方しかなかったのだろうか。
「肋骨の上に肉がついています。骨を抜く方法がないので、あばらをしゃぶる以外ないです」
骨を抜こうとするとかなり難しいという。そして一部のファンから「出汁も味わえる」といった意見もあり、肉らしさが感じられて美味しいのだとか。
かぶりついて、骨をしゃぶる――5つの部位で最もシンプルな食べ方だが「おいしい食べ方」としては最も理にかなっている方法なのだ。
せっかくなので、いざ実食
取材を終えて見ると時計が12時を回ろうとしている。せっかく話も聞けたので実際にリブを食べてみた。
あまりに手先が不器用すぎるため、骨付き肉を滅多に食べない。しかし、かぶりついて骨をしゃぶるだけならいくら野蛮な筆者でもいけるはず。
説明通り背骨の外側から食べていく。これ以降は、あばら骨をしゃぶって旨味を吸うところまでは指示がない。そうなるとひたすらかぶりつくのみだ。
骨付き肉の魅力のひとつである軟骨や細い骨を食べながら、フライドチキンの偉大さを噛み締めた。
食べていて思ったのがむやみに食べ進めても咀嚼や呑み込みの支障になる骨があまりない。大きい骨にさえ気を付けていれば、かなり食べやすかった。そう考えると、先ほどの雑な説明でも問題なさそうだ。
最終的にあばら骨が2つ残ったのみで存分に肉と骨の旨味を楽しめた。
インターネット上を調べると他にも数本の骨が残っていなければならないようだが、全て食べてしまったらしい。これも、「おいしい食べ方」にある通り、無心でかぶりついた結果かもしれない。