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東京駅から乗り換えなしで行ける都道府県、30年でここまで増えた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.02.15 11:00
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新幹線と共に勢力拡大

今でこそ圧倒的なターミナルになった東京駅だが、JRが発足した頃はここまで便利ではなかった。その1987年当時の様子を同じように図にしてみるとこうなった。

この頃乗り換えなしで行けたのは25府県にとどまる
この頃乗り換えなしで行けたのは25府県にとどまる

当時東北・上越新幹線はまだ上野止まりで、東京からの北の玄関口は上野駅だったから、東北・北海道・北陸が軒並み青くなっている。瀬戸大橋も未完成で四国には宇高連絡船経由か飛行機でしか行けなかった時代である。

世紀の変わり目の2001年にはかなり便利になっており、東北・上越・長野・山形・秋田の各新幹線が東京駅まで乗り入れている。一方九州方面の寝台特急の廃止が進み、鹿児島と宮崎への列車が消滅した。

91年に東北・上越新幹線が乗り入れてから飛躍的に便利になった
91年に東北・上越新幹線が乗り入れてから飛躍的に便利になった

それから新幹線の延伸と上野東京ラインの開業などで、15年にはほぼ現状に近くなった。翌16年の北海道新幹線開業で新函館北斗駅まで列車が走り始め、現在の状態になる。

新幹線の延伸で富山・石川・青森が加わった。反面九州への夜行列車は全廃
新幹線の延伸で富山・石川・青森が加わった。反面九州への夜行列車は全廃

面白いのは茨城県で、上野東京ライン開業までは県南部の鹿島神宮駅までしか行くことができなかった。東京駅から鉄道で水戸まで行けるようになったのはごく最近のことだ。

この発展ぶりには「東京駅への一極集中」というコメントもついていた。確かに鉄道だけとはいえ、ひとつの駅からこれだけの地域に行けるのは東京駅しかない。上野駅と大阪駅・新大阪駅についても同様の図を作ってみたが、東京駅との差は明らかに。

見事に東側に寄っている。在来線の列車が新幹線に置き換えられていったが、青函トンネルで北海道とつながった以外は昭和時代とあまり変わっていない
見事に東側に寄っている。在来線の列車が新幹線に置き換えられていったが、青函トンネルで北海道とつながった以外は昭和時代とあまり変わっていない

大阪・新大阪からは21都府県にとどまった。かつては東北・北海道へも夜行列車が出ていたが、15年までに全廃された。
大阪・新大阪からは21都府県にとどまった。かつては東北・北海道へも夜行列車が出ていたが、15年までに全廃された。

ここまで東京駅が他を圧倒したのは、ひとえに西(東海・関西・山陽)と北(東北・北陸・北海道)へ向かう新幹線の起点になったことが大きい。どのターミナル駅も、高速バスがあるし遠距離は航空機がカバーしている。ただ鉄道、特に新幹線で旅をする時に、東京駅が圧倒的に便利になるネットワークが築かれていることを改めて思い知らされた。

画像の中で、北陸で唯一赤色に塗られている福井県にも22年度に北陸新幹線が敦賀まで延伸する計画で、東京駅で見られる地名がさらに増えることになりそうだ。

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