広島愛がすごい「カープ国語辞典」登場 中身も装丁もコイだらけ、ファン必携の一冊
ファン以外はかえってわからない
「三国(サンコク)」の愛称で親しまれる国語辞典がカープ一色に染まった。過去、阪神タイガース仕様を発売していたが、今度はセ・リーグ3連覇中の広島東洋カープ仕様で発売する。
辞書のケース、ビニール表紙、見返し、扉といった装丁は丸ごとカープ。ビニール表紙だけではとても国語辞典に見えない。ビニール表紙には三省堂の名入れ辞書サービスを利用して、名前を入れることも可能だ。
帯に「それ行けカープ」の歌詞が載せられ、まるで選手名鑑のような装丁に思わず笑ってしまう。あまりに大胆に配置されたカープ坊やだけに、これを本屋で見かけて国語辞典と気づくのか若干疑問に思ってしまう程だ。
前見返しにはマツダスタジアムの写真を掲載するなど、鯉党ならば辞書で何を引こうか忘れてしまうほど凝った計らいにファンは別の意味で困ってしまいそうだ。
さらには、デザイン以外の部分も思い切りカープに染まっている。
カープにまつわる文物や人物に言及したオリジナル用例は中立性を度外視した愛のあるサービスといえる。「今年も断トツ・鯉党」―― こんな用例ならカープファンの児童や生徒の語彙力は増す一方であろう。
三省堂社内のカープファンから募ったアイディアを存分に取り入れたというぶっ飛んだ用例だ。
3月初旬の発売を前に、丸善・日本橋店で行われる「日本橋 BOOK CON 2019」に2月23日のみ出展する三省堂ブース内で先行発売される。