真の「クズの中のクズ」は、奈良県に存在した!
キング・オブ・クズを見つけた
「クズ」という言葉のツイートを、時系列的に遡って行くと、次のようなツイートにたどり着いた。
なんだよこれ、クズすぎる
— 天谷窓大(#99人の壁 さつまいも) (@amayan) 2019年1月8日
最後にこのツイートにたどりついたときにみんなでズッコケたいので
このツイートに引用RTでみなさん怒ってください。
写真はくずもちです pic.twitter.com/mTBH7cDtaF
なるほど、見事にズッコケた。「引っかかりました」「まごうことなきクズだった」といった感想も多い。Jタウンネット編集部も案の定引っかかってしまったが、爽快な気分にさえなるくらいの仕掛けだった。乗せられたついでに、上記ツイート内の写真の「くずもち」とはいったいどんな「クズ」なのか、探ってみることにした。
そこで行ってみたのが、東京都中央区にある「奈良まほろば館」だ。
奈良県吉野は、桜の名所としても知られているが、くずの産地としても古くから有名だ。「吉野葛」と呼ばれている。奈良まほろば館には、吉野葛コーナーも設けられており、吉野葛を原料としたさまざまな食品が販売されている。
Jタウンネット編集部は2種類のくずもちを購入した。一つは「吉野の葛餅」(よしのや)だ。もう一つは、「吉野本葛餅」(黒川本家)だ。
容器から出したくずもちは、半透明で、ぷるぷるしている。添付された黒蜜をかけ、きな粉をふりかけて、食べてみる。爪楊枝ではなかなか切れないので、割り箸で細かくして、口に入れる。独特の弾力がある。一緒に試食した同僚は、「けっこう歯ごたえがある」とつぶやいた。他の人からは、「餅というよりは、ゼリーかな」という感想も......。「黒蜜をつけなくても、ほんのり甘い」と言う人もいた。
独特の食感は、たしかに餅でもなく、だからと言ってゼリー......というわけでもない。弾力があり、シャリシャリしていて、けっして甘すぎず、さっぱりしている。「こんなうまいもの、初めて食った」と言う人もいた(本当だろうか)。
まさに「クズの中のクズ」、「キング・オブ・クズ」とはこのことだ。