名古屋の夜景から「テレビ塔」が消える 長期休業でしばしの別れ...県知事も「ありがとう!!」
電波塔のパイオニアから夜景スポットに
テレビ塔は1954年に日本初の集約電波塔として完成。東京タワー(58年完成)よりも4年古い。名古屋一円にテレビの電波を送信し、また名古屋のランドマークとして親しまれてきた。

2011年にアナログ放送が停波して電波送信が止まった時に解体か存続かの議論があったものの存続となり、一時期スマートフォン向けのNOTTVの電波塔になるなどしてきた。
そんなテレビ塔、今では「登る」だけでなく、眺めて楽しむ場所にもなっている。高さは180メートルで名古屋市内のJRセントラルタワーズ(245メートル)やミッドランドスクエア(247メートル)に比べても低い建物になってしまったが、1989年から始まったライトアップで栄の夜を彩っていて、同じく夜景スポットになっているオアシス21との組み合わせは外国人からも好評。展望台でもプロジェクションマッピングを行ったり、カップル向けのイベントを企画したりとエンタメ性を高めたタワーへ転換中だ。

改修では耐震補強の上、「未来のタワー」をコンセプトに、VRコーナーを設けたり、何と塔の中に高級ホテルが入居するといった大胆な計画も予定されている。そういった大規模なリニューアルのためにライトアップも1月6日限りで一旦終了となり、夜景が少し寂しくなることを惜しむ声があがった。
テレビ塔のライトアップが終わってた、、、寂しくなるね pic.twitter.com/DETrvEhGGM
— あら (@reeedbull_arata) 2019年1月7日
しばらく眺めるだけになってしまうテレビ塔だが、栄で60年以上親しまれてきた塔のこれからの変身に期待したい。