韓国「ソックリ菓子」ガチ食レポ 禁断の食べ方に挑戦「ヤンヤンつけボー」
日本でお馴染みのスナック菓子とよく似た「ソックリ菓子」を、東京・新大久保で大量に入手したJタウンネット。韓国ではメジャーだというソックリ菓子は、「日本版」とどう違うのだろうか。
編集部員がマジメに食べ比べをする企画の第二弾。今回はこちらをレビューする。
1979年発売の明治「ヤンヤンつけボー」と、83年発売のヘテ製菓「チョコピック」。外見のスケールが違うが、中身の違いもかなりあった。社内の評価やいかに。
背の高さ以外も違いが
どちらも、スティック状のクラッカーにチョコをつけて食べるスタイルは同じ。カップ型の容器、赤を基調としたパッケージなど見た目も良く似ている。ただ、ヤンヤンつけボーの目印の1つであるパンダはいない。
また、チョコピックは筆者が購入したものは紙カップであったが、ヤンヤンつけボーはプラスチック製。そのため手に取るとヤンヤンつけボーの方が重く感じる違いもある。
外の違い以上に大きかったのは開封してから。中を開けると仕切りの配置もほぼ同じ。しかし、チョコの差は見た目からでも分かった。
ヤンヤンつけボーはチョコが硬く、傾けてもこぼれない。チョコピックはチョコが液体状でゆるくなっており、傾けるとこぼれてしまいそうだ。
この差はスティックにチョコレートを付けた際に出てくる。
ヤンヤンつけボーはスティックでチョコをすくうと絶妙な粘度でチョコを飛び散らさずトッピングを付けることが可能だ。
一方で、チョコピックは液体状のため、チョコを付けてから少し待たないとチョコが落ち着かない。この後、ヤンヤンつけボーと同じ感覚でチョコを付けて取り出したところデスクにチョコが飛んでしまった。
トッピングもヤンヤンつけボーと同じか少々付けにくい印象。ヤンヤンつけボーはチョコがはねず、トッピングもつけやすくなるように改良されているようにも受け取れた。
スティックそのものはヤンヤンつけボーの方が短く、こちらはなぞなぞがプリントされている。一方、チョコピックは長くてゴマが入っている。そのまま食べるとヤンヤンつけボーは甘く食感も軽め。チョコピックは少し硬めでゴマの風味が漂ってくる。
チョコを付けた状態で食べ比べた。ヤンヤンつけボーはチョコが甘く、トッピングも砂糖のパンチが強く「駄菓子」らしい味だ。チョコピックはチョコの味がマイルドでスティックからゴマの風味がするため落ち着いた印象。トッピングは筆者の舌では味がしたのかわからず、飾りのような印象を受けた。
ここからは恒例のJタウンネット編集部での食べ比べだ。まずは選手会長のN記者、
「スティックの甘みがあって、チョコピックもいける。チョコは本家の方が好き」
続いて京都大学が生んだホープO記者は、
「本家の棒は塩っ気がある。チョコも甘い。チョコピックは全体的にマイルド」
編集部の山本昌ことM記者は、
「本家の方はトッピングの味がしっかりする。チョコレートらしさも本家の方が上」
とそれぞれ評し、ヤンヤンつけボーに軍配を上げた。
続いてはJ-CASTニュース編集部の評価だ。4代目に就任したT編集長はヤンヤンつけボーをしっかり食べるのが初めてだといい、
「ほぼ区別がつかない」
女性陣からの意見もいただき、編集部のクールビューティーことS記者は、
「(チョコピックは)スティックがもさっとしています。でも、チョコの味はマイルドでチョコピックの方が好き」
とのことだった。
最後に人生の酸いも甘いも知る我らがJタウンネットのS編集長。
「本体の棒はヤンヤンつけボーの方が良いけど、チョコは韓国の方がおいしいね」
そしてある食べ方を提案した。
「これ、ヤンヤンつけボーのスティックをチョコピックのチョコで食べるのが一番良いんじゃない?」
確かに、ここまでチョコのマイルドさが一部から評価されていた。そこで筆者が禁断の食べ方に挑戦した。
「本家」とよく似たものを混ぜる禁断の味――。甘さがウケたヤンヤンつけボーとマイルドさが好評のチョコピック。これを合わせるとバランスの取れた味に様変わりした。うむ、これは絶品だ。
今回食べ比べた2品だが、ヤンヤンつけボーはスティックになぞなぞが印刷されているほか、カップに落書きができるなど子ども向け。一方のチョコピックはスティックがごま風味でチョコもマイルドであることからヤンヤンつけボーとターゲット層が少し上の年齢になるのではないかとも感じた。