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まさかの「警察24時」本気パロディー 岡山県真庭市の謎動画、狙いはどこに?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.12.27 20:00
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岡山県真庭市が、市民のごみ排出量を減らすために作成したPR動画が、「クオリティ高い」などとネット上で密かな注目を集めている。

ロゴはちょっと安っぽいが...
ロゴはちょっと安っぽいが...

「真庭市ごみ取締警察24時」と題されたその動画は、警察を舞台にした人気ドキュメンタリー番組を彷彿とさせる。というか、分かりやす過ぎる位のパロディー具合である。いったい、こんな動画が出ることになったのか。

見るからに怪しい男も

2018年12月20日公開されたこの動画は、少し未来の真庭市が舞台。増え続けるごみ対策のため「ごみ出し違反」取り締まりのための秘密警察が結成されたという攻めた設定だ。

動画のスクリーンショット
動画のスクリーンショット

現在は存在していない架空の規制を取り締まっていく警官たち。リリースによると、あくまでこのままごみが増えていくとこんな規制が行われるのではないかというフィクションだ。

ただごみを捨てただけなのに、もっと危険な罪を犯しているようにも見えるブラックジョーク感。これならごみ出しを意識するかもしれない。とはいえ、ちょっと現実味がないのが玉にキズかも。

動画のスクリーンショット
動画のスクリーンショット

PR動画としての側面もあるが、お馴染み「警察24時」シリーズのパロディーも満載。本家にもよく出てくる、声をかけたら逃げ切れないくせに何故かダッシュで逃げる男も登場する。

さらに主婦がごみを持ってくると警官役の男性が、

「捨てるよ、あれ絶対捨てるよ」

と万引きGメンかと突っ込みたくなるようなフレーズまで飛び出す。

かなり気合いの入ったパロディーにユーチューブのコメント欄にも「クオリティ高い」 といったコメントが寄せられている。

Jタウンネット編集部は2018年12月27日、真庭市生活環境部環境課の担当者に取材した。

市民に「真庭市の未来と持続可能なごみ処理」を考えるきっかけとなるため動画を制作したというが、なぜ「警察24時」になったのか。

担当者は市民の中に大勢、ごみ問題について考えている人はいるとしつつ、

「認識のない人もいる。メッセージ性の強いものを作りたく、制作会社と相談して、そういった人の関心、目を引くものを」

と話した。ほかにも現在1枚50円販売されている指定ごみ袋を1万円に値上げすると宣言する動画の案もあったが、人々の関心が高いテレビ番組のパロディーとなった。

「真庭市民を対象に制作した」とのことだが、ユーチューブでの公開とかなりオープン。その狙いについて聞くと、

「市民全員がユーチューブを観るのは難しい。ユーチューブを通じて市外、日本全国の人が見て、逆輸入で真庭市民に伝われば」

ユーチューブで公開することで「バズる」などインターネット上の拡散力を用いて有名になってほしいとの考えもある。

動画にも気合いが入っているが、ごみ問題へのPRはこれに留まらない。今回、動画とセットで19年の干支の猪をモチーフにした「真庭のシシ」も登場した。

真庭のシシ
真庭のシシ

現代アート作家、淀川テクニック(柴田英昭)さんが手掛けた作品と動画で環境問題を訴えていく。

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