宮崎「コブクロ市広報」転売騒動 ネットでも読めるのに...市は困惑
メルカリで転売
コブクロが登場する「市広報みやざき12月号」は11月28日から配布され、市内の各公共施設やコンビニなどに設置されている。
表紙には小渕さんの手書きイラストが採用されたほか、9月16日に宮崎市・生目の杜陸上競技場で開催されたライブレポートやデビュー前の写真なども掲載。ファンにとっては喉から手が出るほど欲しいものといえそうだ。
もちろん無料なのだが、12月19日午前11時に確認すると、フリマアプリ「メルカリ」では300円のものから複数冊セットで1800円のものまで数多く出品されていた。
この転売騒動は地元・宮崎のテレビ局に留まらずNHKも12月18日に「コブクロ特集の広報誌転売相次ぐ」として取り上げた。
Jタウンネット編集部は2018年12月19日、宮崎市の企画財政部秘書課広報広聴室の担当者に取材を行った。
しかし、宮崎市出身の小渕健太郎さんとの縁で各所の善意でご協力いただいたものとした上で、
「コメントは差し控えたい」
とした。
小渕さんの地元愛を踏みにじるような転売行為に市も心を痛めているに違いない。しかし、市外のファンへの救済処置は用意されている。今回の市広報は宮崎市の公式サイトでPDFとテキストの2つで公開されており、内容は全国どこからでも閲覧が可能だ。これにツイッター上のファンも「PDFありがたい」など好評のようだ。
一方でファンとしてどうしても現物を手に入れたい人もいる。11月26日の宮崎市広報(@MiyazakiCity_PR)の投稿には、
「欲しいです。郵送可能ですか?」
「とても欲しいので、郵送での発送をご検討して頂く事は可能でしょうか?」
といった声も寄せられていた。
11月27日は宮崎市広報が、
「市広報みやざきは市民向け広報紙のため発行部数も限られており、郵送対応を行っておりません。ただ、宮崎市ホームページからPDFファイルで閲覧、ダウンロードできますので、そちらでぜひご覧いただければと思います。何卒よろしくお願いいたします」
と投稿。ファンに理解を求めていただけに転売騒動は悔しい限りであろう。
元々は小渕さんが育ててくれた宮崎市への「恩返し」だ。ファンとしての「欲」はわからなくないにしても、本来の目的である「市への還元」が損なわれては元も子もない。