1缶10円、賞味期限切れまで! 西成の「激安自販機」調査してみた
<連載>20代女子、西成に住んでみた
第四回 文・写真 イカ子
みなさま、ごきげんイカが?大阪・西成在住の26歳、イカ子です。現在は自身のウェブメディア、YouTubeなどで女性目線での西成情報を紹介しています。第四回目の連載となる今回は、西成の独特な「自販機カルチャー」についてご紹介していきます。
自販機のジュース100円が高く思えてしまう世界観
西成、とりわけあいりん地区には激安自販機が多く存在します。ほとんどが100円以下で販売されている商品ばかり。
缶コーヒーであれば50円が相場といった感じです。売られている飲料を見てみると、大阪府民御用達の格安飲料メーカー「サンガリア」の商品が多めなのは当たり前ですが、キリン、アサヒ、UCCなど、誰でも知っている大手メーカーの品も格安で販売されています。
そのため、他の地域であればじゅうぶん安売りと言える「100円」の商品でさえ、どこか高く思えてしまいます。デフレな世界なのです。
そして、この地域で多く見られるのが「おいなはれ」と書かれた自販機のブランド。とにかく、西成では至る所に設置されている。
この「おいなはれ」ブランド自販機で売られている商品、本来ホットで販売されている飲み物がコールドとして売られていたり、「どこから仕入れたんだよ......」という普段は全く見かけない、謎の銘柄も売られてたりする。
時期にもよるが、「賞味期限切れ、10円コーヒー」が販売されている光景に遭遇したことがある。賞味期限が過ぎているとはいえ、せいぜい一週間程度。一度、買ってみて飲んでみたが、味に特に問題はなく美味しくいただけた。
そもそも、自販機の種類多すぎ問題
あいりん地区周辺を初めて散歩した時「自販機の数多っ!」という率直な感想を抱いた。
歩けば自販機、また少し歩けば自販機......。無限自販機ループである。
先述したソフトドリンクの自販機以外にも、酒の自販機が5・6台密集していたり、ワンカップに入ったおつまみが売られていたり、ワインボトルが丸ごと売られていたり......。多種多様な自販機を発見できるので、歩いていて飽きることがない。時期によって変化するラインナップにも、毎度驚かされる。今後も西成の自販機から目が離せない。
今回はYouTubeチャンネルで、街の雰囲気とともに西成あいりん地区の「自販機カルチャー」を紹介した動画をアップしました。さらに詳しく知りたい方は、そちらもぜひご覧ください。