絶対ウマい!愛媛の「まるごとみかん大福」 もちもちジューシー、相性バッチリ白あんも
愛媛といえば「みかん」である。かつて愛媛県の家庭では、蛇口をひねるとみかんジュースが出てくる、という都市伝説があったほどだ。もちろんジョークに決まっているが、それを受けて、松山空港のロビーに本当にみかんジュースが出てくる蛇口が設置されている。愛媛は日本有数のみかん生産地として認知されているのだ。
その愛媛県今治市で作られている「まるごとみかん大福」が、いま話題となっている。上の写真でお分かりのように、愛媛産のみかんがまるごと1個入った大福である。いったいどんな大福なのか?
「みかんと白あんと生地、全体のバランスを味わって...」
Jタウンネット編集部は2018年11月29日、今治市にある和菓子店「一福百果・清光堂」に電話取材した。答えてくれたのは、清光堂の二代目主人・益田智恵(としえ)さんだ。
「みかん大福を作ってみたいと考えたのは、今から10数年前のことでした。愛媛はみかんの生産地だからということで、大福に適したサイズと味のみかんを探してみました。ところが、協力してくれる生産者を見つけるのが大変で......。愛媛県産業技術研究所に相談に行き、協力してくれそうな生産者を数人紹介してもらったのです。その中で、『おもしろそうだから、やってみようか』とご返事をいただいた時は、本当に嬉しかったですね」
ようやく商品化にこぎつけたのは、2005年。初めは今治の店だけで販売していたが、徐々に評判を呼び、全国に販路を広げていったという。協力してくれる生産者も、宇和島、西宇和、八幡浜などで、数軒確保することができるようになった。
使用するみかんは直径6~7センチという小さなサイズだ。皮をむいて丸ごと入れ、白あんでくるむ。さらに大福の薄い生地で包む。益田さんは商品の特長について次のように説明した。
「みかんの味をもっとも重視しています。みかんの味を引き立たせるため、白あんの甘さを抑え、白あんも生地もなるべく薄くしています。甘いという感想をよくお聞きしますが、その甘さはみかんの甘さなんですよ。愛媛のみかんはかなり甘いですから......。みかんと白あんと生地、全体のバランスを味わってください」
「まるごとみかん大福」は冷凍されて、全国の取扱店で販売されている。Jタウンネット記者は、東京・丸の内にある「伊織 KITTE丸の内店」で購入することができた。オンライン通販でも入手可能だ。詳しくはこちらを。
一福百果というブランドで提供する果実と和菓子の融合スイーツは、他にいよかん、はっさく、デコポン、レモン、メロン、いちご、いちじくなど、さまざまだ。