ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

阪大の「ワニ博士」、基礎工学部だけ全裸? ネット爆笑も...実は意外な真相が

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.11.29 06:00
0

大阪大学(大阪府吹田市)の公式マスコットキャラクター「ワニ博士」のぬいぐるみが話題になっている。

「ワニ博士」ぬいぐるみを制作している「ji2017ji」さんのインスタグラムより
「ワニ博士」ぬいぐるみを制作している「ji2017ji」さんのインスタグラムより

学部ごとに服装が異なるぬいぐるみが展示されている。その中で、唯一素っ裸のように見える「ワニ博士」があるとして、ツイッター上で話題になっている。

実は本体ではない

「ワニ博士」は、1964年に豊中キャンパス理学部の新校舎工事現場で発見されたマチカネワニの化石にちなんで作られたキャラクター。「ゆるキャラグランプリ」にも挑戦しており、2018年のご当地キャラ部門では27位と大健闘した。

このように、人気と知性を兼ね備えた「ワニ博士」。阪大学生センターには、学部ごとに装いを変えた「ワニ博士」のぬいぐるみたちが展示されている。法学部は法廷衣装、経済学部はジャケットにジーパン、ネックレスを着用。理学部はチェックシャツにチノパン、丸眼鏡とそれぞれの学部をイメージさせる装いだ。

「ワニ博士」ぬいぐるみを制作している「ji2017ji」さんのインスタグラムより
「ワニ博士」ぬいぐるみを制作している「ji2017ji」さんのインスタグラムより

しかし、唯一違ったのが基礎工学部。何も服を着ていない「裸」の状態で展示されているように見える。しかも、ほかの学部がある程度「らしさ」があり分かりやすいにも関わらず、基礎工学部だけは学部のイメージがわきにくいものになっている。

なぜ、こんな姿に――。Jタウンネット編集部は2018年11月27日、大阪大学の企画部広報課広報係の担当者に話を聞いた。

上記のツイートが話題になっているのは既に知っているとのことで、単刀直入に基礎工学部だけなぜ、裸なのかを聞いた。すると、

「厳密には裸ではない」

との回答が。詳しく聞くと、ワニ博士は世界にある全ての博士号を取得し、大阪大学の全学部に所属していた経験を持っている設定。学部ごとのイラストは、

「ワニ博士が大阪大学の学部に所属していたころ」

の姿だという。つまり、ワニ博士の学生時代のアルバムのようなものだ。

では、基礎工学部だけなぜ裸のようなものなのか。それはワニ博士の背面を見ると真相がわかる。

「これは自分そっくりのアンドロイドで、ワニ博士本体ではない」

裸どころかワニ博士そのものではなかったのだ。アンドロイドになっている理由は外見や動きが人間そっくりのアンドロイドなどを研究している阪大の石黒浩教授に因んでのこと。

大阪大学 公式マスコットキャラクター「ワニ博士」基礎工学部の頃
大阪大学 公式マスコットキャラクター「ワニ博士」基礎工学部の頃

ぬいぐるみの場合、尻尾から出ているコードの存在に気付きにくい。しかし、イラストで見ると横からの視点のためコードが伸びており、若干ワニ博士本体と趣が異なるのが確認できる。

また、イラストは大阪大学の広報誌のデザインなどを手掛けるクリエイティブユニットが担当。イラストをモチーフにしたぬいぐるみはワニ博士の熱心なファンだという在学生の母親が元々インスタグラムに投稿していた。それを見た大学側が依頼し、特注で作られたものが吹田キャンパスと豊中キャンパスに展示されている。

度々、裸と間違えられてしまっている基礎工学部時代のワニ博士。今回を機にアンドロイドであるとしっかり認知されれば本人の名誉が守られそうだ。

PAGETOP