「ご当地麺」全国ナンバーワンはどこ? ダークホースなるか、東京・満留賀「えび玉うどん」
2018.11.19 17:15
アイデア勝負の名店
今回訪れた「満留賀」は京急空港線の大鳥居駅から徒歩10分程度の場所にある。閑静な住宅地を抜けた先にあり、とても羽田空港から近い場所とは思えない。
中に入るとカウンター席といくつかの4人席が並んでいる。奥のカウンター上には緑の暖簾が下がり大衆居酒屋の雰囲気となっている。
筆者は2階に案内されたが、こちらは家庭的な雰囲気で時の流れがゆっくりと感じられるようなスペースだ。
席について真っ先に目に付くのがバラエティに富んだメニューの数々だ。マスタードうどんに飛行機の形を模した羽田そば。そしてエスニックうどんなど見たこともない斬新なメニューの数々に驚かされる。客席の雰囲気に反して食べ物はアグレッシブで攻めの姿勢が感じられた。
メニューに目を通している間に先に注文した「えび玉うどん」が登場した。
うどんらしからぬチーズの濃厚な香りが漂う。これは本当にうどんなのか――。あまりのカラフルさについ警戒してしまう。
口に運んでみると、お雑煮の餅と勘違いしてしまうほど柔らかで粘着性のある麺と濃厚なチーズの甘み、トロリとしたたまごの食感でノックアウトされてしまった。「蝶のように舞い、蜂のように刺す」美味のパンチが口中に炸裂した。
揚げえびは出汁を吸い込み、えびの風味が際立っている。そして紅生姜はその酸味と強烈さがアクセントなり、程よい刺激を与えてくれる。
カラフルな色彩は見た目だけでなく舌も楽しませてくれた。
しかし、このチャレンジ精神にあふれるうどんは何故生まれたのか。店主の武藤利浩さんに話を聞いた。