タイガース歴代監督「好感度」ランキング 虎党の心を掴んだ「名将」は誰だ
今季リーグ最下位に沈んだプロ野球・阪神タイガース。金本知憲監督がチームを去り、新たに矢野燿大新監督が就任。来季の巻き返しを狙っている。
新監督就任を前にJタウンネット研究所は2018年10月14日から31日まで、「どの阪神監督が好きでしたか?」と題してアンケート調査(総得票数626票)を行った。
果たして、その結果は――。
あの闘将を抑えて1位を獲得したのは?
今回の調査では85年に就任した吉田義男氏から18年シーズンをもって退任した金本氏までの10人。その間に阪神は85年、03年、05年の3度リーグ優勝をしているが、優勝時の監督(吉田氏、故・星野仙一氏、岡田彰布氏)を抑え、見事1位に輝いたのは野村克也監督だ。
ほかの監督を突き放してぶっちぎりの1位。割合も全体の37.2%を獲得した。都道府県別のデータを見ても35の地域で1位、特に広島県では16の得票全てが野村氏に投票され100%となった。
2位は03年歓喜の優勝を果たした星野仙一氏。東京都、神奈川県などで1位を獲得したほか、地元・岡山県で野村氏を大きく離して10票を獲った。しかし、阪神ファンが多くいる大阪府では10票を得た野村氏と岡田彰布氏に比べて得票が伸ばせず、5票止まりとなった。
3位は二代目「ミスタータイガース」の異名をとる故・村山実氏がランクイン。石川県と山形県で首位に立った。
85年の優勝監督の吉田氏は6位、05年の優勝監督の岡田氏は5位とそれぞれ中位に食い込んだ。残念ながら最下位となった藤田平氏はわずか2票、東京都と神奈川県で1票を得たのみであった。
2010年代の監督が軒並み下位の中で唯一、真弓氏が善戦。青森県で野村氏と同率で1位に並んでいる。ちなみに、甲子園を擁する地元・兵庫では、1位が野村氏、2位が星野氏、3位が吉田氏の順。大阪では、野村氏と岡田氏が同率1位という結果だった。
以上が得票の結果だが野村氏、村山氏、中村氏と成績悪化で退任した監督がそれぞれ上位に入り込んでいる。中村氏は92年に2位を記録しているものの、1位の野村氏にいたっては在任していた3年間すべてが最下位だ。
とはいえ、赤星やジョージ・アリアス、藤本ら03年の優勝の主軸となるメンバーは野村氏の在任期間中に入団した。また、パワーヒッターがいない中「F1セブン」に代表される機動力重視の選手起用やあまりの投手層の薄さに悩んだ挙句考案された「遠山・葛西スペシャル」など結果に残らずとも記憶に残る戦略を見せた。
各スポーツ紙の報道によると、金本氏は退任の際「この世界は結果がすべて」と語った。しかし、弱くても何故かファンがついてくる阪神において、このランキングはある意味妥当なのかもしれない。