ヒガンバナ、なんて呼びますか? →3位「ボンバナ」 2位「カジバナ」...
圧倒的多数は...
最も得票を集めたのは「マンジュシャゲ/マンジュシャカ」で、総投票数の77%と圧倒的な大差をつけた。本来は仏教用語で仏が天上に咲かせた花を意味し、仏教が日本に普及する中でこの赤い花にそのイメージが託されてきたのだろう。
続いたのは「ボンバナ」「カジバナ」「シビトバナ」で、人口の多い関東・関西を中心にそれぞれ1%の票を集めた。
「ボンバナ」は漢字で書くと盆花、「シビトバナ」は死人花、「カジバナ」は火事花となる。やはり彼岸の時期に咲くことで、彼岸の行事や死者を連想させる言葉だ。また「カジバナ」は花の燃えるような赤色や、根に毒を持っていることから「家に持ち帰ると火事になる」という俗信が語源になっているようだ。 「ハッカケババア」や「ドクバナ」もそれらに続いて票を得た。ドクバナは毒を持っていることが語源。ハッカケババアは花が散った後に葉が出てくることから「花に葉がない」→「歯がない」→「歯欠け婆」となまってこの名になったという説がある。この名は山梨県で総投票数の50%を集めたが、実際に関東・中部である程度定着した語であるようだ。
ヒガンバナは人里に自生することが多く、緑の草木の中で赤いヒガンバナは鮮烈な印象を与える。加えて彼岸の季節に咲き、毒を持っていることが人々にある種神秘的なイメージすら抱かせて、これほどたくさんの呼び名を持つようになったのかもしれない。