旅慣れた人は、関空より「神戸空港」が良い...かも?
三宮から約18分、旅客数は年間約310万人
神戸空港は、神戸市の中心部・三宮の南に位置する。ポートアイランドの沖合約1キロに造られた人工島の上に建設されている。神戸新交通のポートライナーで、三宮からポートライナー空港駅まで約18分で行ける。
神戸空港の年間の航空機発着回数は約3万回、旅客数は約310万人と、地方管理空港の中ではトップだ。定期便は国内線のみで、東京羽田、千歳、福岡、鹿児島、那覇など国内7路線を運航している。路線別では神戸―東京便で約100万人ともっとも多く、全体の3分の1を占める。スカイマークの拠点空港のひとつで、他に全日空(ANA)などが乗り入れている。
国際線は現在、チャーター便に限られている。関空からの振り分け便が、国際線も含まれるかどうかは未定だ(18年9月10日現在)。
神戸空港には、国際線の就航に必要なCIQ(税関・出入国管理・検疫)手続きの機能がないと疑問を投げかける人もいる。これについては、「開港150年の歴史を持つ旅客港・神戸港には日本有数のCIQの機能がある。税関や入国管理局の職員の一部を空港に移し、機材を持ち込めば、問題なく処理できるはずだ」と言う人もいる。
「空港までの足」を担う交通機関としては、ポートライナーの他に、空港とJR新神戸駅との間を運行するシャトルバスがある。朝夕混雑するポートライナーに比べると、シャトルバスはゆとりがあるという人も多い。
また関空からの脱出作戦で活躍した高速艇「神戸―関空ベイ・シャトル」が、関西国際空港との間を約30分で結んでいる。今回のような状況でない場合には、関空―神戸の移動に便利だろう。
今後の増便、運用時間延長などの規制緩和があれば、この神戸空港、意外と使い勝手が良くなるかも知れない、と期待する人は多いのではないか。