「尻こすり坂」に体育座りをして、尻をこすりつけてみた
「壁か?」
横浜市の尻こすり坂があるのは、野毛山排水池から相鉄線・西横浜駅(横浜市西区)などがある、相模原市方面へ北西へと延びる道だ。
京急線・日ノ出町駅(西区)を西へ10分ほど歩くと、野毛山動物園(横浜市西区)がある。同動物園を右手に見た時、写真のような下り坂は尻こすり坂の一部分だ。
上記写真の坂を少し下ったところには、次のように由来が記述されている案内板が立っている。
「野毛山に近いこのあたりの坂は、あまりの急な勾配に荷車を引く人達がお尻で車を押さえながら下っていたことからいつしか『尻こすり坂』と呼ばれるようになった」
最大斜度は階段が併設されている区間で13度あまりだという。
案内板を通過すると、上り坂が。
「壁か?」。
思わず1人で苦笑しそうになるほどの傾斜面が待ち構えていた。
坂を見ていると自動車が下ってきた。ブレーキペダルを踏んだり離したりを繰り返しているのだろう、下る自動車は一様に慎重だった。
一方、上る自動車はアクセルブレーキを踏み付ける。
「ブオォォォー」。
加速のエンジン音が耳に響いた。
案内板には最大13度という記述があったが、坂の頂上付近にあった標識には17度と表示されていた。
さて登り切った...と思いきや、これだけで終わらない。この後、もう1つ上り坂が。 下り坂に入り、八百屋やコインランドリーを通過すると、
再び「ヤツ」が姿を現した。
またか....と思いながらも上りきると、なんと「峠の茶屋」と書かれた飲食店の看板が。店主は狙ってこの名前を付けたのだろうか...。
店を通過し、下り坂へ。藤棚町交差点に行きあたったところで、奥を見てみるとこれ以上坂はなさそうだと判断し、来た道へと踵を返した。
横浜駅から京急久里浜駅までは、40分ほど。近いか遠いか判断するのは読者の方々に任せるが、ハシゴしてみたいと思う方は是非。上記2か所の移動、写真撮影、メモ記入するなどで4時間ほどかかったが、興味のある方は訪れてみてはいかがだろう。