「尻こすり坂」に体育座りをして、尻をこすりつけてみた
2018.09.09 17:00
長いが、険しい上り坂は車道にはなかった
京急久里浜駅(横須賀市)を東方面へ歩くこと5分。久里浜交差点に差し掛かる。ここから野比駅入口交差点までのおよそ3キロの道のりに、以下のような尻こすり坂の標識が点在し、尻こすり坂が続いていることがわかる。
国道134号線を、三浦海岸(三浦市)がある南西方面へ一直線。神明中学校(横須賀市)までは平坦な道が続き、歩道橋を通過したあたりから、上り坂は始まった。
尻をこするほど険しい坂とはどの程度なのか......と想像力を巡らせていた記者。だが全体的に、「長いがそこまで傾斜はない」というのが正直な感想であった。
道中で見かけた標識によると、標高は最高で45.2メートル(野比4丁目3番1号付近)。見つけた尻こすり坂の記念碑には、
「裏手の山を登ると牛頭観音の碑が建っているところがあり、当時の山道らしいふみ固められた跡がある。ここから下を見るといかに急坂であったかが想像できる」
との記述がある。山道には行かなかったが、入り口から垣間見えた坂は確かに険しい。山を切り開く以前は尻で押さないと荷車を運べなかったのだろう、と思いを馳せた。