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かわいすぎるクラゲの風鈴 選ぶコツは「ペットを探す感覚」で

松葉 純一

松葉 純一

2018.07.24 06:00
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風が吹くたびに、チリーンチリーンと涼やかに鳴る、夏の風物詩が風鈴だ。猛暑が続く中、クラゲをかたどったガラスの風鈴がいま話題となっている。

「クラゲの風鈴」は、2018年6月30日から7月18日まで、新潟市中央区にある白山神社で開催されていた「風鈴まつり」で展示・販売されていた。その様子がツイッターなどSNSで評判となっているのだ。

「クラゲの風鈴」とはいったいどんなものか? Jタウンネット編集部は新潟に電話して話を聞いてみた。

「ペットを探す感覚で、風鈴を探してほしい」

野澤拓自さん作「クラゲの風鈴」(画像提供:TAKU GLASS)
野澤拓自さん作「クラゲの風鈴」(画像提供:TAKU GLASS)

電話で答えてくれたのは、新潟県西蒲原郡弥彦村でガラス工芸の工房を営む「TAKU GLASS(タクグラス)」の野澤拓自さんだ。

「白山神社の風鈴祭りには、海をテーマにした作品を出品しました。今年は新潟港開港150周年ということなので、海の風を感じてもらいたいと思い、クラゲ、カメ、タコ、イカ、カレイ、ジンベイザメなど、海の動物をモチーフにいろいろ作ってみました」と野澤さん。

ユーモラスなタコの風鈴(画像提供:TAKU GLASS)
ユーモラスなタコの風鈴(画像提供:TAKU GLASS)

「クラゲの風鈴」の制作には、どんな苦労があったのですか、と聞いてみた。

「クラゲの脚がポイントです。脚は6本付いているのですが、1本1本、太さや長さが違います。脚が揺れて、ガラスの管に当たると音が出るわけですが、脚の数だけ音色が異なります。その微妙な音の変化を楽しんでいただきたいと、苦心しました」

「風鈴を作る場合、ガラスの厚さが薄いので、冷めるのも早い。そのため、手を動かすスピードも速くしなければなりません」と野澤さんは語る。スピードが速いから、一つとして同じものはできないとのこと。

カレイの風鈴、とくに目がかわいい(画像提供:TAKU GLASS)
カレイの風鈴、とくに目がかわいい(画像提供:TAKU GLASS)

風鈴の魅力を聞いてみると......、

「手作りですから、1個1個違いがあります。形も違えば、音色も違います。風鈴を探すというより、ペットを探す感覚で選んでいただきたいですね」

また同じ風鈴でも、太陽の光をとおして見る時と、夕暮れの中で見る時では、色が変わって見える。そんな微妙な色の変化が楽しめるのも、風鈴ならではの魅力だという。色、形、音......、風鈴にはさまざまな楽しみ方があるのだ。

どこか愛嬌のあるジンベイザメの風鈴(画像提供:TAKU GLASS)
どこか愛嬌のあるジンベイザメの風鈴(画像提供:TAKU GLASS)

ツイッターには、「TAKU GLASS」の風鈴を見た人々から、こんな声が寄せられている。

「海洋生物風鈴かわいい」「風鈴綺麗だった」といった感想が多い。

新潟市・白山神社で開催されていた「風鈴まつり」(画像提供:TAKU GLASS)
新潟市・白山神社で開催されていた「風鈴まつり」(画像提供:TAKU GLASS)

「クラゲの風鈴」を入手したい人は、新潟県弥彦村に足を運ぼう。

越後平野西部の弥彦山山麓に、弥彦山をご神体として祀る「彌彦神社」がある。ここは『万葉集』にも詠われる古社で、越後国一宮として古くより信仰を集めている。野澤さんの店「TAKU GLASS」は、神社前に並ぶ土産物店通りの中にある(水曜定休)。

「彌彦神社」への参拝がてら、お好みの風鈴を探してみてはいかがだろう。海の動物シリーズの他にも、さまざまなタイプの風鈴が置かれている。風鈴以外にも野澤さんのガラス工芸作品が多数展示販売されている。

「TAKU GLASS」にはさまざまなタイプの風鈴が並んでいる(画像提供:TAKU GLASS)
「TAKU GLASS」にはさまざまなタイプの風鈴が並んでいる(画像提供:TAKU GLASS)

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