「火山への登山」くれぐれも気を付けて 長野地方気象台作成の「しおり」が話題
長野県と岐阜県の県境に位置する御嶽山(標高3067m)が噴火し、火口付近で登山者58人が死亡したのは、2014年9月27日のことだ。まだ記憶に新しい、痛ましい出来事だった。
火山の危険性を再認識してもらう目的で、長野地方気象台が「火山への登山のしおり」を作成した。いったいどんなものだろう。
「ヘルメットを準備しましょう」「危険な場所に立ち入らないで!」
「火山への登山のしおり」はA4判、両面印刷で、八つ折りするとポケットに入れて携帯できる。内容は、「ヘルメットを準備しましょう」「危険な場所に立ち入らないで!」「もしも噴火したら...」「情報はスマホでも入手できます」など、13項目の注意点が記載されている。
「噴火したら山小屋や岩陰に避難しマスクやタオルで口を塞ぎましょう」「窪地や谷には火山ガスがたまっている可能性がある。立入禁止の場所には、立ち入らないように」といった細かいポイントも説明されている。
地元の市町村や地域振興局などの緊急連絡先、スマートフォンで読み取ると、気象庁のウェブサイトや登山届が提出できるサイトに接続する2次元バーコードも掲載されている。
対象となるのは、気象庁が常時観測している浅間山、焼岳、乗鞍岳、御嶽山、草津白根山、新潟焼山、弥陀ヶ原など、県境付近の7つの火山だ。
しおりは各火山付近の観光施設や宿泊施設、登山口などで入手できる。また長野地方気象台のウェブサイトからダウンロードし、印刷することもできる。