「人生100年時代」を考える リタイア層と壮年層、意識の違いとは
不安の有無がカギを握る
調査のまとめとして、「人生100年時代を考えようLAB」は60代以上について「ローンの返済も終え、年金収入も期待できる」ことから不安が少ないとしており、一方の30、40代については資産形成が難しいなかで、「ローン返済や子どもの育児・教育費も負担」「非正規雇用者の場合はより経済的な余裕が無くなる」うえ、「将来の年金収入も不透明」なことから不安が募っていると結論付けている。

いずれにせよ、経済的に余裕があるかないかが「人生100年時代」への不安の有無のカギになっていることがうかがえる。目の前の生活に対する不安がどうにもならなければ、先の見通しが明るくならないのが実態としてあるのだろう。長生きであることを「リスク」だと感じさせないよう、何ができるのかを考えなくてはならない。