「人生100年時代」を考える リタイア層と壮年層、意識の違いとは
60代以上は期待膨らみ、40代は不安大きく
調査によると、「人生100年時代」の到来について、60代以上の男女では「新しい仕事や複数の仕事へチャレンジできるので期待」「柔軟に生きられそうなことに期待」があるとした人が60%前後となった。20~50代の平均が45%前後であることを踏まえると、60代以上の男女は「人生100年時代」に対し、前向きに期待する声が相対的に多く上がっていることがわかる。
逆に、「柔軟に生きられるかどうか不安」「家族の面倒や介護の負担が増えそう」といった後ろ向きな不安が相対的に多くなったのが40代、とりわけ女性だ。この理由について100LABは、就職氷河期にあたる世代でもあることから、「非正規雇用などで雇用条件や生活が比較的厳しく、他の世代に比べると将来に希望を持ちにくい人が多い」と分析している。
そうした状況もあってか、他の項目での「不安」に関するヒアリングで、40代男女は「雇用環境」「医療環境」「住宅環境」への不安が大きく、教育環境や政府財政といったマクロな側面の不安は、他の世代と大きく変わらない結果となっている。