高校の修学旅行、まさかのエリアが無双状態だった
2018年3月18日から5月14日までJタウン研究所で行われた「高校の修学旅行の行き先、どこだった?」。その結果が出そろった。
東京出身の筆者は、「まあ京都、大阪あたりがテッパンだろ......」と思っていたところ、東京都以外の結果を見ると、1位に並んだのはなんと、四国地方だったのである――。
47都道府県のうち45道府県で「四国」が1位に
まず、総得票数は2375票。最多得票となったのが「四国」で588票(24.8%)、2位が「関西」で400票(16.8%)、3位は「九州」で279票(11.7%)となった。最少得票数だったのが88票(3.7%)を獲得した北陸だった。
次に都道府県別にみると、なんと「関西」が1位となった東京都と、「沖縄」が首位の沖縄県を除いた45道府県で「四国」が1位に。沖縄県でも2位には「四国」が入っており、そのシェアの高さは特筆される。なお、東京では「関西」「九州」「北海道」と続き、「四国」は下から2番目の得票数(20票・2.2%)となり低調だった。
2014年に行った「結果発表!地方別『修学旅行の行き先』、あなたはどこだった?」では、「関西」や「東京」、「九州」の3地方で全体の7割を占める結果となったが、高校の修学旅行となると面白いほどに「四国」に集中。同僚記者などに聞いても「修学旅行で四国に行った」という人はおらず、これはもしや四国に愛のある人による陰謀ではあるまいか、と一瞬疑ったほどだった。
ただ、少しネットで調べてみると、「おいでんか四国・松山」というサイトを見つけた。四国を含めた修学旅行のルートなどを紹介する、愛媛県松山市が作ったサイトのようである。
これによると、市内には正岡子規の博物館や松山城、坂の上の雲ミュージアムなど、さまざまな観光施設・学習素材が中心部にあることから、「短い時間でも内容の濃い体験」ができるとしている。
他にも、香川県では金刀比羅宮やうどん体験が出来たり、徳島県では阿波おどり、観潮船があったり、高知県ではカツオのわら焼き体験が出来たり、桂浜があったりと、盛りだくさんの魅力に満ちていることをサイトではアピールしている。
瀬戸内海に面しており、修学旅行の少し寒い時期でも比較的過ごしやすい気候で、あえてメジャーな関西圏、九州圏からハズした独特の魅力があるからこそ、四国がこんなにも高校の修学旅行の行先に選ばれるのかも――?
2018年6月1日追記:このアンケート結果について、「『高校の修学旅行』本当に四国が多いのか、改めて検証してみた」の記事で、改めて検証と考察を行いました。あわせてご覧ください。