なぜ神戸はJAZZの街? 「関西ジャズマップ」を作った、カーオーディオメーカーに聞いた
「ジャズを通じて神戸の街を盛り上げたい」

電話で答えてくれたのは、「デンソーテン」コーポレートコミュニケーション室の江川雅裕さんだった。
まず、2006年に開設されたジャズサイト「KOBEjazz.jp」のきっかけと狙いを聞いてみた。
「当社は神戸に本拠を置き、車載の音響機器メーカーとして事業を行ってまいりました。そこで、地元神戸のために"音"を通じて、何か貢献できないかと考えました。神戸はジャズ発祥の地と言われておりましたので、ジャズを通じて神戸の街を盛り上げるお役立ちになればと想い開設しました。
また当社では学生ビッグバンドイベントや学生ジャズイベントへの協賛などを行って来ました。協賛の対価として広告を出すだけでなく、イベントの取材レポートを掲載する媒体として活用できないか、とも考えました。ジャズは年配の音楽と思われがちですが、学生などの若い方々も盛んにジャズに取り組んでいることを理解いただきたいと思います。
『KOBEjazz.jp』を見ていただいて、一人でも多くの方がコンサートやライブに足を運んでいただき、ジャズの生演奏の持つ迫力や素晴らしさを感じていただければと考えています」
「関西ジャズマップ」の前、2012年には「ジャズの街 神戸ガイド」を発刊したとのこと。当時の狙いは何だったのだろうか?
「当時、神戸ハーバーランドで学生が企画・運営するジャズイベントがあり、当社も協賛しておりました。学生から、神戸のジャズスポットを対外的にPRしたいという意見をいただき、ジャズサイトのジャズ探訪記というコーナーの情報をマップ化し、イベントで配布させていただきました。現在のような冊子ではなく、A3用紙を折りたたむ形式でした」
今回の「関西ジャズマップ」で、地域を近畿圏に拡大した理由を聞くと、
「サイトで紹介しているお店の数が増えたこと、ジャズマップを通じて、関西地域の皆様に当社が運営するKOBEjazz.jpを知っていただきたいと考えました」と江川さん。