地元メーカーの車はダサい？ あなたの乗っている車、推しの車、教えてください【都道府県別投票】

生まれ育った地域を離れて暮らしていると、年々強くなってくるのが、地元企業を贔屓したくなる気持ちだ。広島出身の記者の場合、ソースならオタフクソース、味噌ならますやみそ、おにぎりならむさし、スナックならカルビー（かっぱえびせん限定かもしれないが）、仏壇なら三村松といったところだろう。記者は今のところ、三村松はまだ利用していない。

有名どころの勘違いでは、かつてキリンビールの広島工場があったことから、キリンは広島のメーカーだと思い込んでいる人が、少数だが存在する話などもある。

そして忘れてはいけないのは、マツダだ。本社所在地は安芸郡府中町で、広島市内ではないが、やはり広島を拠点とする一大自動車メーカーとして、強い思い入れがある。

気恥ずかしさと地元愛が入り混じった複雑な感覚

そんな広島っ子の郷愁を誘うマツダだが、記者が「やっぱりマツダ車だよなあ」という心境に至るまでは、なかなか複雑な経緯がある。少し記者の自分語りにおつきあいいただきたい。

というのも、広島で暮らしていたころは、マツダ車を持っている人から「うちはデミオ」とでも言われようものなら、「ダサいな」という感覚があったのだ。これは別にマツダが嫌いだったとかそういうことではなく、地元で地元企業の車に乗ることの気恥ずかしさみたいな感覚である。

別に若者特有の反発とかでもなく、記者の両親も車を買い替えるときには、「マツダは恥ずかしいから嫌だな」と言いながら、ずっとトヨタを購入していた。

この感覚、広島出身者や在住者であれば、なんとなくわからないだろうか。もちろん、広島県外と比べれば広島でマツダ車を見かける機会は圧倒的に多く、利用者も明らかに多い。身の回りにマツダ関係の仕事をしている人がいたりと、存在が身近なことは間違いないが、なんか気恥ずかしいのだ。

が、この感覚は上京すると一変する。「マツダ車はダサい」などと言われようものなら、激怒してロータリーエンジンについて語り出し、ロードスターやRXの素晴らしさを説くのである。小学生のころにマツダの工場見学などをした記者にしてみれば、お手の物だ。

前置きが長くなってしまった。では、この感覚、他の地域の他の自動車メーカーでも、やはり同じように存在するのだろうか。

大阪にも愛知にも神奈川にも住んだことがない記者には、見当もつかない。そこで、読者の皆さんの乗っている車、推しているメーカーを聞いてみたい。当然だが、記事の趣旨上、国内メーカーに限定している。

いわゆる自家用車、移動の足としての車を想定しているので、いすゞやバイクメーカーのカワサキ、ヤマハは選択肢に加えていないが、ご容赦いただきたい。