福岡のメーカーが作った「用途がわからないもの」に、なんとか価値を見出そうとしてみた
2018.03.20 06:00
カップラーメンのフタを押さえてみると...!
この「用途が分からない」商品の名前は「ペチもとペチろー」。製造元は配電機器の部品製造やプラスチック成形を行うKNK(福岡県大刀洗町)で、発売場所や発売日程は未定だ。
もともとは、顧客の要望に応えようとして作った商品がボツになってしまったことで、金型がお蔵入りする危機に陥り、「なんとかして金型を活かせないか」と社員が考え抜いて生まれたものだという。設定の上ではKNKの新入社員という扱いで、きちんとした名刺もある。
いざ、KNKから郵送してもらうと、中には1枚の注意書きが。
「○食べ物ではありません。
○乳幼児の手の届かない場所で寝泊まり(保管)させて下さい。
○紙類(壁紙を含みます)に長時間貼っていると、跡が残る場合があります。
○汚れた際は、洗えば(洗剤使用可)嬉しくて粘着力が復活します。(完全には戻らない場合があります)
○小物の滑り止めとして機能しますが、急な斜面だと落下の可能性があります」
とある。とりあえず諸々気をつけながら触ってみると、触感はぶよぶよ。幾分粘着質で、伸縮自在。ひねったり伸ばしたり、丸めたりすることができるも、手を離すと元の形に戻る。そして、壁など、垂直なところに大概くっつく。
......こういった特徴は、一体何に使えるのだろうか。手当たり次第に試してみた。