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ゴルゴ、ルパン三世、メーテル... 名作の「マンガこぼし」、明大米沢図書館にずらり

野口 博之

野口 博之

2018.03.10 11:00
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名作漫画のキャラなどを描いた「おきあがりこぼし」が東京都千代田区内の明治大学米沢嘉博記念図書館に展示され、漫画愛好者らの関心を集めている。

写真は、おきあがりこぼしプロジェクトのフェイスブックから
写真は、おきあがりこぼしプロジェクトのフェイスブックから

黒いミニダルマのようなマンガこぼしには、あの「ゴルゴ13」主人公の迫力ある顔が描き込まれている。膨らみのところには、「さいとう たかを」と作者名が白字の自筆で入っていた。

仏在留邦人の呼びかけで始まった震災復興支援の一環

マンガこぼしの展示会は、震災復興支援として始まった「おきあがりこぼしプロジェクト」の一環だ。

左上から、山根青鬼、ビッグ錠、西田淑子、矢野徳、里中満智子、森田拳次、ちばてつや、ウノ・カマキリ、植田まさし、永野のりこ、やの功、バロン吉元、花村えい子の各氏作品(写真は、明治大学米沢嘉博記念図書館提供)
左上から、山根青鬼、ビッグ錠、西田淑子、矢野徳、里中満智子、森田拳次、ちばてつや、ウノ・カマキリ、植田まさし、永野のりこ、やの功、バロン吉元、花村えい子の各氏作品(写真は、明治大学米沢嘉博記念図書館提供)

フランス在住のファッションデザイナー高田賢三さん(79)が2013年、アラン・ドロン、ジャン・レノといった仏著名人に呼びかけ、福島県会津地方の伝統工芸品に絵付けをしてもらった。倒しても起き上がることから、被災地を勇気づけようというムーブメントだ。

フランス、スペインなどで巡回展を行い、14年からは日本漫画家協会の作家も加わると、漫画人気もあって各地で大きな反響を呼んだ。日本でも、広島で展示会が開かれ、今回、18年2月9日から5月20日までの日程で、東京でも開催の運びとなった。

題して、「おきあがりこぼしプロジェクト 明治大学展 100人超のマンガ家によるかわいい社会支援」。展示されたマンガこぼしは165点あり、うち日本の漫画家の作品は120点強を占める。

ゴルゴ13のマンガこぼしのほかに、モンキー・パンチさんの「ルパン三世」、松本零士さんの「銀河鉄道999」に登場するメーテル、といった名作漫画のキャラが並んでいる。これらは、漫画家が直に絵付けして作った作品だ。

絵付けした作品を示す松本零士さん(写真は、おきあがりこぼしプロジェクトのフェイスブックから)
絵付けした作品を示す松本零士さん(写真は、おきあがりこぼしプロジェクトのフェイスブックから)

これらの「おきあがりこぼし」は、何らかの形で入手したりできるものなのだろうか。

「売り物ではないので、入手することはできない」

展示会を監修したフリーライターの小田切博さんは3月9日、Jタウンネットの取材に対し、こう答えた。

「マンガこぼしは、復興支援の象徴として制作されたものです。売り物ではありませんので、入手することはできません。最終的には、福島県内のどこかに寄贈されることになると思います」

展示作品は、少年・少女漫画誌に載ったようなストーリー漫画のキャラばかりではなく、1コマ漫画やイラスト、絵本、学習漫画、似顔絵などの作家によるものも多いそうだ。

3月10、31日には、山根青鬼さん、ウノ・カマキリさんによる絵付けの実演があり、4、5月にも予定している。また、3月11日には、ちばてつやさんらのトークイベントも行われる予定だ。当日は、座席分の整理券を配るが、立ち見もできる。展示会は、入場無料だ。

写真は、おきあがりこぼしプロジェクトのフェイスブックから
写真は、おきあがりこぼしプロジェクトのフェイスブックから

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