憎いねぇ! 浮世絵で車内マナーを呼びかける、西武鉄道の「迷惑図絵ポスター」
2018.03.05 17:00
イギリスの博物館から問合せも......
Jタウンネットの取材に対応してくれたのは西武鉄道広報部だ。まずこのシリーズ制作上のコンセプトと狙いを聞いてみた。
新鮮でわかりやすく、外国人のお客さまにも興味を持っていただくということをコンセプトにし、これまで課題であったマンネリ感の払拭やインパクトにつなげました。
文字で呼びかけなくとも、迷惑をかけている人とかけられている人のわかりやすい構図によって、お客さま自身の「気付き」につなげるというのが狙いです。
次に、現在までのお客様の反応・反響について聞いてみた。
沿線のお客さまから面白い、ポスターを販売してくれないかといったお声や、小学校の授業で使用したいといった問合せ等がありましたが、何よりも外国の方からの反響が大きいです。
外国からの反響というと、具体的には......?
台湾の塾会社が出版している日本語テキストに掲載したいという問合せや、イギリスのヴィクトリア&アルバート博物館にポスターを展示したいという問合せがありました。
台湾とイギリスの件は、実際に掲載、展示されたそうだ。また「ポストカードなどはないのか」といった問い合わせも複数あったとのこと。
「シリーズ6作品でもっとも反響が大きかったのは?」という質問には、こう答えてくれた。
やはり、第1弾の「座席の座り方」はシリーズのインパクトが大きかったのか、反響が大きかったです。
またシリーズ第4弾の「歩きスマホ」では、西武線沿線周辺エリアでYou Tube動画を再生すると、本編映像の前に「歩きスマホ」の注意喚起をする動画が流れる、という新しい取り組みを行い、一応の手応えがあったという。
西武鉄道では、外国人からの反応が予想以上であったため、インバウンドのお客さまに配布できるような、ツーリストインフォメーションセンターの案内を掲載したシールも制作した。今後いろいろなインバウンドイベントで配布予定だ。