京大の「クジャク同好会」は、一体どんな活動をしているのか
全国津々浦々大学がある中で、独自の取り組みをする同好会やサークルは数知れないが、「クジャク同好会」というのは、非常に珍しいもののひとつかもしれない。
京都大学に存在するもので、大学内で淡々とクジャクを飼育している団体だという。どんな経緯でクジャクの飼育に至ったのだろうか。Jタウンネット編集部が取材した。
その正体は、「自称意識高い系エセ動物愛護団体」?
京都大学クジャク同好会は、公式サイトによると「自称意識高い系エセ動物愛護団体」を自称。会長でオスの「サカタニ」、副会長でメスの「天空を駆ける嵐を呼ぶ虹色の不死鳥神(スカイレインボーハリケーンゴッドフェニックス)」の2羽が誕生した2013年初夏に発足。現在は、オスの「田中くん」、メスの「うちわ」も含め、計4羽のクジャクを飼育しており、300名の人員を誇る巨大な同好会だ。
そもそもなぜクジャクなのだろうか。Jタウンネット編集部がツイッター経由で取材したところ、同好会の担当者は、
「当時この同好会を発足した人間が鳥の卵の孵化にハマっていて、丁度上手くいったのがクジャクだったからです」
と語る。活動内容はクジャクの世話ながら、実際に世話をしているのは「40人程度」という。また、活動の目的については、
「クジャクを京大のアイドルにすることと、クジャクをペットとして普及させることの2つになります」
という。大学内での評判については、「存じません」とバッサリ。外聞を気にしない意志の強さをうかがわせた。
公式サイトには、「クジャクのイメージアップと宣伝費でエサ代をゲットしようという下心で作られています」とあり、クジャクへの愛があふれていることがうかがえる。
活動の報告は、ツイッターやフェイスブックで行っており、2018年1月28日には、クジャクを後ろから撮った写真とともに、
「安全な時計台の上から偏差値65以上のヒトを見るクジャクの写真です」
と投稿。何故か400超の「いいね」がつくなど、一部のツイッターユーザーからは注目を集めている。
安全な時計台の上から偏差値65以上のヒトを見るクジャクの写真です。 pic.twitter.com/BNewF7lmGt
— 京都大学クジャク同好会 (@KU_peacock) 2018年1月27日
学園祭や新歓の様子なども投稿しており、17年10月11日には歓迎会として、鳥の丸焼きをして食べるという「鶏の膵臓をたべたい?」なるイベントを開催。住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』にインスピレーションを受けたとみられ、鳥を食べているあたり、確かに「エセ動物愛護団体」の名に嘘はないようだ。