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ストレス社会に光?「座れる通勤列車」 私鉄各社の取り組みをまとめてみた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.01.24 06:00
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高級さが売りの列車も

日本民営鉄道協会に加盟する16の鉄道会社を中心に調べてみました
日本民営鉄道協会に加盟する16の鉄道会社を中心に調べてみました

成田空港へ向かう「スカイライナー」を運行している京成電鉄では、「イブニングライナー」と「モーニングライナー」を運行している。車両は「スカイライナー」と同じで、上野から成田空港までを結ぶ。出勤時と帰宅時にそれぞれ運行する、全席指定の「座れる通勤列車」だ。洗面所やトイレもついており、新幹線さながらの内装で、運賃は普通運賃に特急料金410円(以下、値段はいずれも大人料金)を加えた値段となっている。

「本線」と「東上線」の2系統を持つ東武鉄道では、池袋~小川町を結ぶ「TJライナー」と、浅草~館林間・浅草~会津田島(福島県)間を結ぶ「特急リバティ」を運行。トイレのついていない「TJライナー」では、普通運賃のほか310~410円の「着席整理料金」が必要となる。「特急リバティ」には車いす対応のトイレがついており、高級感漂う内装となっている。

ネット上で「赤い彗星」との異名を持つ京浜急行電鉄では、出勤時の「モーニング・ウィング号」と帰宅時の「ウィング号」を運行。平日2本運行しており、神奈川県の三浦海岸から品川・泉岳寺を結ぶ。上大岡から品川はノンストップで運行している。乗車には普通運賃と、1ヶ月有効な「Wing Pass」(5500円)が必要だ。

西武鉄道では池袋~西武秩父や西武新宿~本川越を結ぶ「特急レッドアロー号」を運行。ほかにも、元町中華街~西武秩父間・豊洲~所沢間を運航する「S-TRAIN」もある。いずれも普通運賃のほかに、行き先に応じた特急券が必要となる。

1949年に運行がスタートした「特急ロマンスカー」(新宿~御殿場間・北千住~本厚木間、新宿~片瀬江ノ島間)で知られる小田急電鉄では、現状ではロマンスカーを「座れる通勤列車」として運行している。2018年3月の複々線完成後のダイヤ改正で、特急ロマンスカーの増発を図るほか、朝に運行するものについては「モーニングウェイ号」と「メトロモーニングウェイ号」という名を冠することが発表された。

京王電鉄では、2018年の春をめどに有料の座席指定列車として「5000系」を運行する。2017年9月29日からは通常列車としての営業運転を開始している。新宿~京王八王子間、新宿~橋本間を運行する予定となっている。

関東圏から出ると、大阪の京阪電鉄でも「プレミアムカー」を運行している。8000系特急車両の京都側から6両目に設けられている特別車両だ。区間は淀屋橋~出町柳間で、普通運賃にプレミアムカー利用料金として400~500円が徴収される。

また、他にも南海鉄道では泉北高速鉄道とともに「泉北ライナー」という、和泉中央から難波間を29分で結ぶ列車を運行している。普通運賃のほか、別途特急料金の510円が必要となっている。加えて、南海鉄道単体で「特急サザン12000系」も運行しており、なんばから和歌山港を結んでいる。座席指定料金として510円が必要だ。

こうした取り組みは、果たして日本の大都市の出勤風景に変化をもたらすのだろうか。

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