趣味は「体内からおみくじ配布」 横須賀市の新ゆるキャラ「逸見エモン」
2018年1月15日、横須賀市は同市にある「日本遺産」のシンボルキャラクター「逸見(へみ)エモン」が誕生したと発表した。日本遺産とは「地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリー」を文化庁が認定するもの。横須賀市はかつての海軍文化が残る旧軍港都市として、呉市・佐世保市・舞鶴市と共同申請し、2016年に認定されている。
逸見エモンはそんな横須賀市の日本遺産を構成する文化財のひとつで、ヴェルニー公園にある「旧横須賀軍港逸見波止場衛門(へみはとばえいもん)」の衛兵ボックスがモチーフとなったゆるキャラ――のはずだが、おみくじを体内から配布するというシュールな設定がTwitter上で話題になっていた。
シュール過ぎる趣味の理由は
横須賀市の発表によると、逸見エモンの性別は男で生年月日は「明治末期の元旦」とのこと。性格は温厚だが規律に厳しいとされ、趣味は「観光開運おみくじ」と、明治期に初輸入されたと言われているトランプ。好物は湯豆腐と黒ホッピー、海軍ラムネだという。
一見、横須賀や旧軍港にまつわる名物や属性をうまく取り入れているようにも見えるが、気になるのは趣味のおみくじだ。おみくじを引くことが趣味なのかと思いきや、横須賀観光情報サイト「ここはヨコスカ」公式ツイッターは、
横須賀の日本遺産シンボルキャラクター「逸見エモン」誕生!
— ここヨコ(横須賀観光情報) (@cocoyoko_kanko) 2018年1月16日
「観光開運おみくじ」を"体内"から配布しながら横須賀の魅力をPRしていきます!!よろしくお願いします(*´゚∀゚`)ノhttps://t.co/vyg0ZfPBUX pic.twitter.com/20Nlqivy7Y
と紹介。自身の体内から配布することが趣味だとわかる。あまり見かけないこの設定に、
逸見エモン?!!
— まきつぼ (@makitubo) 2018年1月16日
なんてシュールなゆるキャラ(^o^;) https://t.co/L55IWQ4C4O
こ、こわい... https://t.co/0OYHbt0Dmp
— おんせんくらげ@社会復帰難民 (@on_sen) 2018年1月17日
と驚きの声を上げるユーザーが見られた。しかし、なぜ横須賀市のゆるキャラがおみくじを出すのだろうか。横須賀市経済部観光企画課にJタウンネットが取材したところ、次にように話してくれた。
「お披露目が1月だったということもありますが、何よりも逸見エモンに出会った人に開運の印象を与えたい、出会えただけで幸運というイメージを与えたかったためです。そのため、おみくじもすべて大吉を用意しています」
「ここはヨコスカ」公式ツイッターには、17日に開催された日本遺産に関するフォーラムで上地克明横須賀市長と、横須賀出身の小泉進次郎氏が逸見エモンからおみくじを引いた姿が投稿されている。結果はもちろん大吉だ。
昨日は明治150周年 旧軍港市日本遺産フォーラムin東京で、逸見エモンがデビューしました!
— ここヨコ(横須賀観光情報) (@cocoyoko_kanko) 2018年1月18日
おみくじを引いた横須賀市長と小泉進次郎さんは大吉でした!おめでとうございます(*´∀`*) pic.twitter.com/BLW7NNBH9K
観光企画課によると、直近で逸見エモンが登場するのは2月12日にドブ板通りで開催されるスカジャンのイベントと、2月25日の「神奈川自衛隊音楽まつり2018」。ぜひ逸見エモンから運を貰いに行ってみてはどうだろう。