世界から「インスタ映え」求めて、名古屋の複合施設へ! →地元民「なんで?」
外国人観光客が続々集まり「インスタ映え」するスポットが、名古屋市内にある――。テレビニュースでこんな特集が組まれ、地元の人たちからは、「意外だ」と驚く声が上がっている。
「ベリー・ナイス! ベリー・ビューティフル!」「エクセレント! エクセレント!」
外国人観光客らが夜景をバックに撮影する「オアシス21」
このスポットを訪れた外国人観光客の男女から、次々に賞賛の声が上がる。
日本テレビ系番組「news every.」は、2018年1月15日夕の放送で、外国人観光客が急増している「観光スポット」があると紹介した。それが、名古屋市内の中心街にある複合施設「オアシス21」だ。
施設には、「水の宇宙船」と呼ばれる楕円形の展望広場がある。床はガラス張りになっていて、中心部には水が流れており、訪れた人は外周の道を歩くことができる。
外国人観光客らは、ライトアップされた展望広場で夜景を楽しむなどしながら、東京タワーのような名古屋テレビ塔をバックにスマホなどで写真を撮っていた。
番組によると、外国人観光客らは、ネット上の情報を見て来たという。世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」では、17年9月にオアシス21を「夏のフォトジェニック観光スポット」で全国2位に選んでいる。ちなみに、1位は、かつてサミットも開かれた北海道の洞爺湖だ。
オアシス21を訪れる人は、中国や台湾などアジア系が多いという。名古屋の観光担当者は、番組のインタビューで、17年に比べて外国人観光客の数が1.2~1.4倍に増えたと語っていた。
ただ、地元の人は、「観光スポット」との意識は希薄だという。施設は、むしろバスターミナルや飲食店街などがある場所と認識しているようで、次々に「ちょっと意外」「何しに?」と観光客急増に驚いた様子だった。
「名古屋城とかレゴランドとかじゃないのか...」
「news every.」の放送後も、ツイッター上では、地元とみられる人たちから驚く声が次々に上がっている。
オアシス21が外国人観光客に人気とかマジかよ。
— シンヤ#48 (@calslot) 2018年1月15日
地元民として色々と信じられない。
愛知住んでた頃オアシス21には1回しか行かなかったけど、今は海外からの方々の観光スポットになってるのかw
— るか? (@ritsu922_sakura) 2018年1月15日
びっくりしたw 名古屋城とかレゴランドとかじゃないのか...
オアシス21が観光名所になりつつあるっていうのに感激......すごくない?すごいよ...ありがとう...
— くじゅ (@kozaki0N) 2018年1月15日
一方、ツイッターなどの投稿を見ると、すでに「インスタ映え」するスポットとして知られており、夜景などの写真も以前から度々アップされてはいたようだ。オアシス21でも、水の宇宙船を夜21時まで観光客らに開放して、光の帯などが船内を巡るライトアップの特別演出を毎日2回行っている。
オアシス21を運営する名古屋市など出資の会社「栄公園振興」では1月18日、外国人観光客が急増した理由をJタウンネットの取材にこう話した。
「世界コスプレサミットの会場の1つに選ばれており、アニメ好きの外国人の方たちが口コミを投稿するようになって、昨年夏前ごろからSNS上などで話題になりました。施設が10周年を迎えた5年前、大型LED機器を導入して、プログラムで光の帯などを動かすようになっており、ライトアップが効果を上げていることも口コミが増えた要因ではないかと思っています」