「成田からLCC」もはや定着? 国内線利用者の調査結果がちょっとスゴイ
JALとANAを抜き、首位に立ったのは?
この調査は、インターネットをとおして全国の6100人にアンケートを実施したもの。成田空港の国内線LCC就航から1年後の2013年、同様の方法と内容で全国の5500人を対象に実施した前回調査の結果と比較している。
まず国内線の「LCC利用者」のシェアは36.2%で、前回より21.2ポイント上昇していた。JALとANAを抜き、首位に立った。もちろんLCC4社(ジェットスター・ジャパン、バニラ・エア、春秋航空日本、ピーチ)の合算ではあるが...。
LCC利用者の割合を国内線就航地別に見ると、沖縄県(68.6%)がもっとも多かった。つまり約3分の2がLCCを選んだのだ。愛媛県(63.7%)、大分県(60.4%)がそれに続いた。前回の調査に比べると、2倍近く増えたという。
またLCC未利用者を対象にしたLCCの認知度では、関東在住者の68.2%が「知っている」と答えた。
上の図表9をご参照いただこう。羽田空港でも成田でも飛行機に乗る人が、「羽田ではなく成田を利用した理由」を聞いた質問への回答が、棒グラフで表されている。最多回答は「国際線への乗り継ぎが便利だから」(26.0%)だったが、「格安航空会社(LCC)を利用したいから」(24.5%)が迫り、前回調査から9.2ポイントの大幅増となっている。
こういったLCC利用客急増に備えて、成田空港では第3ターミナルの機能強化を計画している。
2019年夏までに、到着ロビー(1階)を増築し、出発動線と到着動線の分離を図る。また2019年度末までに、高度で効率的な保安検査機器(スマートセキュリティ)や、荷物搬送システムと検査機器を一体化し、搬送中に爆発物等の危険物を自動的に検査する「インラインスクリーニングシステム」などを導入する予定だ。
LCCに関する変化のスピードとその中身に、私たちはまた驚くことになりそうだ。