佐渡島に珍しい「クロハゲワシ」が飛来! カラスに襲われて弱っている恐れも
2017.12.08 20:00
渡りの途中で、風にあおられるなどして迷い込んだ?
日本野鳥の会佐渡支部の土屋正起(まさおき)支部長は8日、そのときの様子をJタウンネットの取材にこう話した。
「1時間ほど観察し、クロハゲワシはその間、何回か飛び立っては戻ってきました。幼鳥タイプでしたが、それでもとんでもなく大きく、黒い畳が飛んでいるように見えました。渡りの途中で、風にあおられるなどして、佐渡島に迷って飛来してきたのでしょう」
土屋さんによると、このクロハゲワシは、カラスにいじめられて弱っている恐れもあった。カラスは、エサの対象として見ているのではないかといい、集団でまとわりついて弱らせているようだという。
土屋さんは、8日の昼ごろもクロハゲワシを確認しようとしたが、見つからなかったそうだ。
クロハゲワシは、まれに迷鳥として日本に飛来しているようだ。報道をたどると、北海道から沖縄まで広く飛来の報告があり、最近では、2012年に石川県かほく市の海岸で死骸が見つかるなどしている。土屋さんによると、佐渡島でも過去に1度だけ、1997年12月に国中平野北部の加茂湖の上を飛んでいる姿が確認されている。