たしかに、ここは世界遺産だ! のぞけば見えてくる「VR観光」の最前線
2017.12.06 11:00
提供元:佐賀県
伝説の藩校・弘道館での「学び」を再現
そんな佐賀県で2018年、「肥前さが幕末維新博覧会」が始まる。佐賀の偉業や偉人などを最新の映像技術等で振り返るとともに、当時の人々の「志」を次なる世代に引き継ごうという試みだ。
期間中は、佐賀県出身でリコー及び三愛グループ創業者である実業家・市村清がふるさと佐賀に寄贈した市村記念体育館(佐賀市城内)を活用して、メインパビリオン「幕末維新記念館」に衣替えし、入場者を幕末維新期へタイムトラベルしたかのような感覚に誘う。
幕末維新期の佐賀の活躍を巨大ラウンドスクリーンによる映像で伝える「幕末体感シアター」や、当時の佐賀の先進性をパフォーマーによる誘導と、壁面を活用したクロスメディアで紹介する「からくりwall(ウォール)」、近代日本の発展に貢献した佐賀の偉人たちの語らいの場に立ち会い、その言葉や人柄に触れ、共感する「賢人ラウンドシアター」などが展示される。
また、テーマ館のひとつとして、藩校「弘道館」を再現した「リアル弘道館」も、旧古賀家(佐賀市柳町)に置かれる。佐野をはじめ、大隈重信や江藤新平ら、維新の立役者を生んだ弘道館。ここでは佐賀の偉人が語り部となり、時代を動かした伝説の藩校・弘道館の「学び」を見学するとともに、これからの社会にも有用な「学び」を体感できる。「あの志士は、ここで何を学んだのだろう?」。そう思いを馳せるのもよさそうだ。<企画編集:Jタウンネット>