「長崎オランダ村」16年ぶりに名称復活 ハウステンボスとはどう違うの?
知名度の高い名称で、県外などから集客目指す
旧「長崎オランダ村」は、1983年にオープンし、長崎ゆかりのオランダの街並みを再現した風景が人気となった。年に約200万人が訪れたときもあったが、92年に、オランダ村を元にしたさらに規模の大きな「ハウステンボス」が開業すると、次第に客足が遠のくようになった。
2001年に閉園し、食のテーマパークを経て、2016年4月からポートホールン長崎に変わっていた。この施設は、オランダの港町「ホールン」を再現したインスタ映えする風景が売りで、初年度の来場目標を35万人とした。しかし、実際の来場は23万人に留まり、運営会社のホーランドビレッジが17年11月27日、記者会見して、長崎オランダ村への改名を発表した。
理由としては、知名度の高い「長崎オランダ村」の方が県外などの観光客を呼び込みやすいことなどを挙げている。
運営会社もこの名前に改称する。商標権は、ハウステンボスから無償で借り受けたという。
新しい長崎オランダ村では、これまで通り入場無料としたうえで、12月16日から様々なイベントを行う。1コインで映画を楽しめるミニシアターや、若手ミュージシャンによるクリスマスコンサート、参加型のイルミネーションなどを企画しているという。18年度は、30万人の入場を目標にしている。