世紀を越えて受け継がれる「澤柳教育」 成城学園創立100周年でシンポジウム
2017.12.01 13:00
4つの「希望理念」を掲げた教育
シンポジウムの冒頭では、教育学者の北村和夫氏(聖心女子大学副学長)による、基調講演が行われた。北村氏によると、澤柳は4つの「希望理念」のもとに、秋と春に入学する「二重学年制」や、飛び級制、男女共学、少人数制などの枠組みを作ったという。その結果、澤柳式の教育は全国で支持され、成城小学校(当時)に意欲ある教育者が集まったそうだ。
「澤柳の教育理念と実践は、1世紀を経ても全く古びておらず、むしろ今日においてこそ再評価されるべき示唆に富んでいます。多様な形での教育改革が模索される今日、原点に立ち返りながら、それぞれ各校の歩みを知ることは、極めて意義のあることと言えるでしょう」(北村氏)