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フード・アクション・ニッポンアワード2017の結果発表! 全国1111産品から選ばれた逸品は... 

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2017.10.31 14:50
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受賞した10事業者
受賞した10事業者

   国産農林水産物の消費拡大を推進するフード・アクション・ニッポン(FAN)推進本部事務局は2017年10月30日、「フード・アクション・ニッポン アワード2017」を開催した。

   FANアワードは、日本全国の優れた産品やその取り組みを表彰し、今年で9回目を数える。今大会には1111産品の応募があり、栄えある受賞10産品を決めた。

こだわりが詰まった10産品

   審査には、ローソンの竹増社長やイオンリテール岡崎社長など、名だたる企業のトップ10名が集結。産品の味やストーリーなどをもとに各々がナンバー1を決めた。

   さらに、消費者のWeb投票による「FAN特別賞」も選ばれた。

   受賞10産品とFAN特別賞は以下の通り。

・「みそまる」(株式会社ミソド、神奈川)
・「日和高原ミルクジャム」(一般社団法人邑南町観光協会、島根)
・「漁師のまかない海苔」(株式会社前田屋、広島)
・「野菜シート」(株式会社アイル、長崎)
・「干柿と胡桃と無花果のミルフィーユ」(有限会社一善や、京都)
・「OIL SABADINES 駿河燻鯖」(有限会社かねはち、静岡)
・「京さわらの旨味だし」(福島鰹株式会社、京都)
・「梨フルーツらっきょディップ(わさび入りタルタルソース)」(有限会社田畑商店、鳥取)
・「あおさのり納豆」(株式会社小杉食品、三重)
・「糸島産ふともずく」(株式会社アジアン・マーケット、福岡)
・<FAN特別賞>「牛窓ホワイトマッシュルームの食べるドレッシング」(岡山ルートサービス株式会社、岡山)

商品化までに20年を要した「野菜シート」

   「みそまる」は、味噌にだしと具材を混ぜてまるめて団子にした即席みそ汁。チョコレート菓子のような見た目が特徴だ。選定した阪急阪神百貨店・荒木社長は

「消費量が減ってきているみそを、手軽にプレミアムな感じで楽しめるという工夫が良い。パッケージが百貨店のバレンタイン会場に売っていてもおかしくなく、自分へのご褒美やギフトとしても需要が期待できる」

と評価した。

   また、ペースト状の野菜を乾燥させシート状にした「野菜シート」は、イトーヨーカ堂によって選ばれた。同社の三枝社長は、

「世に出すまでに20年にもわたり研究を加えてきた志や挑戦が素晴らしい。また、今まで(規格外のため)捨てられてきた野菜を使った点も今の世の中のニーズに合っている」

などと、講評した。

   FANアワードを主催した農林水産省の井上宏司食料産業局長は、総括としてこう締めくくった。

「受賞産品は、『美味しい』と『美しい』が共通している。また、それぞれにストーリーがある。食材をどう活用し、見せていくかといった工夫がさまざまあった」

生産者はSNS運用が不可欠!

   2009年から開催されたFANアワードは、国産農林水産物への「危機意識」から誕生した。

   海外では日本の食文化への関心が高いものの、日本人は日本の食材、食品、食文化の価値を充分に認識していないことがわかった。そこで農水省が旗振り役となり、日本の各地域でユニークな取り組みをしている生産者を集め、消費者に伝えていく場を作った。

   消費者への「情報発信」は生産者にとって極めて重要な取り組みだが、悪戦苦闘している事業者は少なくない。

   今回のFANアワードで行われたシンポジウムでも、この課題が取り上げられた。「国産の課題と未来」と題したシンポジウムには、紀ノ國屋の堤口社長、16年度のFANアワードに選ばれた「島ごころ」の奥本専務、農水省の西経子食文化・市場開拓課課長が出席した。

   3人は、情報発信のポイントに「SNSの活用」をそろって提起する。西氏は

「今はSNSのおかげで情報発信がしやすい。味だけでなく、作り方や素材、ストーリーが大事な時代になってきている。こうした情報を発信し、産地の事を知ってもらうことが売れる秘けつです」

と課題解決のヒントを提案。紀ノ國屋や島ごころ、農水省食料産業局でも、TwitterやFacebook、Instagram、YouTubeなどを活用し、日ごろから情報発信に力を入れているそうだ。

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