コイが恋を歌い、鯉がエサを乞う! 「魂のロック」を届けるKoi.Jの六甲山ライブ
「楽しんでもらっているようで、良かった」
ふじわら氏は、現代美術二等兵のコンセプトについて、こう話してくれた。
私たちが目指しているのは「駄美術」です。お菓子の世界に駄菓子があるように、「駄美術」があってもいいんじゃないか。クスッと笑える、おもしろい、楽しい作品を創りたいと考えています
今回の展覧会に参加することになり、2017年4月、六甲山の会場に下見に行ったという。そこで鯉がたくさん泳ぐ池を見て、「鯉でいこう!」とひらめいたのだという。
籠谷氏がラフスケッチを描き、ふじわら氏がミニサイズの模型を作り、アイデアのキャッチボールを繰り返しながら、具体化していったそうだ。ちなみに籠谷氏は大阪在住、ふじわら氏は東京在住。電話やメールで相談しながら進めた。
「一見ブロンズ製のように見えますが、実は樹脂でできています。ブロンズに見えるように着色しました。もっとも苦労したのは、音楽が流れてエサが出る仕組みです。もちろん専門家に手伝ってもらいましたが......」
9月9日に設置すると、ツイッターにはさまざまな声が寄せられている。
六甲ミーツアート、行って良かった。現代美術二等兵、バカバカしくてサイコー。 pic.twitter.com/u0VQFXimaU
— WADA naoko (@WADANaoko1) 2017年9月26日
これヤバいから六甲ミーツアート行って生で見てほしいです。30分おきにLiveが始まり「もう恋なんてしない」「恋のフォーチュンクッキー」などの恋ソングのフレーズが次々流れてくると池の鯉達がステージに向かってモッシュをはじめてめっっちゃ笑える。曲の途中台座から餌がドバドバ出る仕掛け。 pic.twitter.com/usbIT7lIPt
— やぶ (@yabu777) 2017年10月9日
「バカバカしくてサイコー」「めっっちゃ笑える」といった感想だ。
作者のふじわら氏も、「楽しんでもらっているようで、良かった」と嬉しそうに話してくれた。
なおツイッターには、「Koi.J」の公式アカウントもあり、「Koi.J」自身がツイートしているという設定となっている。例えば......
一番日焼けしてた時。プールの監視のバイトのせいか。 pic.twitter.com/b38BdJmeUm
— Koi.J (六甲カンツリーハウス在住) (@koijkoijkoij) 2017年9月10日
Koi.Jのギターにはペグが無い。ロックにチューニングとかナシナシ。あ、弦も無いわ。。。 pic.twitter.com/UEnzjI7Y2l
— Koi.J (六甲カンツリーハウス在住) (@koijkoijkoij) 2017年9月11日
Koi.Jは学名で和名は「鯉 慈英」。クーッ!いーんです!(笑)
— Koi.J (六甲カンツリーハウス在住) (@koijkoijkoij) 2017年10月17日
テンション無駄に上がるよね。おはようございまっす!
「伝説のロッカーがライブツアー中という設定で、現在たまたま六甲山にいますが、今後も池のあるところなら、全国どこでもツアーに出かけたいですね」と、作者・ふじわら氏は語る。
「広島はいかがですか?」とJタウンネットが突っ込むと、「いいですね」と乗ってくれた。「池はありますかね?」「歌も変えた方がいいかも......」。「駄美術」の精神はますます盛んなようだ。