大阪の団地で「50年に一度しか咲かない花」開花! その名も「アオノリュウゼツラン」
数十年に一度しか咲かないとされる珍しい花が大阪の団地で咲いたとツイッターで写真が投稿され、感嘆の声が相次いでいる。
洗濯物が干してある団地の建物の前、柵を越えた斜面の草むらの中に、ノッポの植物がぽつんと立っている。
中南米原産のアオノリュウゼツラン
上の方はまだ青っぽいが、茎の真ん中ぐらいには、黄色いタンポポのような花が15前後の塊になって咲いている。
これは、「竜舌蘭(リュウゼツラン)」という種類の花だといい、ツイッター上で2017年7月25日に写真が投稿された。
竜舌蘭は、茎の下半分にアロエのような鋭いトゲがあることから、竜の舌になぞらえてこの名が付いたともされる。写真の花は、最も一般的な種類のアオノリュウゼツランのようだ。成長すると、10メートルぐらいに育つことがある。中南米原産で、花が咲くとそのまま枯れてしまう。
大阪府内に住むというツイート主は、50年ぐらいに一度しか咲かない花であるため、近くで見られてよかったと喜びを表していた。
近所の人も、30年住んでいて初めて花を見たと言っていたという。ツイート主は、子株を見つけたといい、また50年後にも咲くのではないかと漏らしていた。
写真を載せたツイートは、5万件以上もリツイートされており、強い関心が寄せられている。
5うわ!!
— one ?a vaneo(*´?`*) (@s9311214) 2017年7月25日
これがリュウゼツラン!!!
うわー!ホンモノ見てみたい!!
50年くらいかけて花咲かせて 一回きりで枯れちゃうんだよなリュウゼツラン 存在がロマンすぎるんだよ
— レミー (@RemyMartin0609) 2017年7月25日
花は、7月末ごろまで楽しめそう
投稿写真を見ると、この竜舌蘭は、産経新聞が21日にウェブ版記事で紹介したものと同じらしい。
産経の記事によると、アオノリュウゼツランは、大阪府富田林市内の団地で4階の高さにまで成長して花を咲かせた。花は、7月末まで楽しめるとしている。
Jタウンネットが調べたところ、この団地は、UR都市機構が管理する賃貸住宅だった。
UR都市機構西日本支社の総務課に聞くと、団地の敷地内にアオノリュウゼツランが育った経緯は不明だという。ただ、少なくとも20年以上はその場で見られており、徐々に大きくなっていったそうだ。
「住んでいる人の中には、アロエを植えたまま残す人もいます。このため、現地事務所では、アロエだと思っていたようです。稀少な植物という認識がありませんでしたので、びっくりしています。これまで伐採などしなかったのは、団地の管理には支障がなかったからではないでしょうか」
7月28日現在で、団地内のアオノリュウゼツランの花はまだ咲いているとしている。
なお、アオノリュウゼツランは、毎年のように全国のどこかで咲いていることが報じられている。17年も、7月に入って、大阪府内の医療機関や千葉県内の動植物園などでも花が咲いたとホームページなどで報告されている。