関東&関西のみなさん、「NHK総合=1ch」は全国的な常識じゃないですよ
「あれ......NHKって何チャンネルだっけ?」
旅行先や出張先で見たいテレビを付けようとするが、どのチャンネルで放送されているのか分からず、困ってしまった経験はないだろうか。テレビ放送のチャンネルポジション(リモコンのボタンの数字)は、地域によって異なるので、普段通りの感覚でボタンを押してしまい、知らない番組だった......となりかねない。
Jタウンネット編集部はそこで、地上デジタル放送のチャンネル一覧を元に、都道府県別にNHK総合のチャンネルポジションを整理してみた。知っていれば、旅行先で大地震が発生した際なんかに心強いかも。
12道県は「3」
調べてみると、上図のようになった。NHK総合のチャンネルポジション(リモコンのボタンの数字)は、47都道府県のどこでも「1」と「3」のいずれかだ。
円グラフをご覧いただきたい。「1」は、岩手県や秋田県、山形県の東北地方から宮崎県、沖縄県の南国まで35都府県にのぼる。北海道、宮城県、愛知県、福岡県など、「3」は12道県だった。
北海道、青森、宮城、富山、岐阜、愛知、三重、徳島、鳥取、島根、福岡、鹿児島県。「3」は全部で、この12道県だ。岐阜、愛知、三重の3県と、鳥取と島根の2県は各々、東海地方、山陰地方と一括りにできそうだが......これといった関連性が他にあるのだろうか。
試しに、「1」チャンネルはどの放送局に使われているのか調べてみた。
北海道:HBC(北海道放送)
青森:RAB(青森放送)
宮城:TBC(東北放送)
富山:KNB(北日本放送)
岐阜:東海テレビ
愛知:東海テレビ
三重:東海テレビ
徳島:四国放送
鳥取:日本海テレビ
島根:日本海テレビ
福岡:KBC(九州朝日放送)
鹿児島:MBC(南日本放送)
地上アナログ放送では、どうだったのだろうか。テレビメーカーの説明書から、2009年時点のリモコン割当表を見てみると――。
北海道:【札幌】HBCテレビ【帯広】HTBテレビ【函館】テレビ北海道【旭川、北見、釧路、室蘭】使用せず
青森:【青森】RAB(青森放送)【八戸】使用せず
宮城:TBC(東北放送)
富山:KNB(北日本放送)
岐阜:東海テレビ
愛知:東海テレビ
三重:東海テレビ
徳島:四国放送
鳥取:日本海テレビ
島根:【松江】日本海テレビ【浜田】使用せず
福岡:【福岡】KBC(九州朝日放送)【北九州】使用せず
鹿児島:【鹿児島】MBC(南日本放送)【阿久根】鹿児島読売
アナログでは、同じ都道府県内で実態の異なる場合もあるので、一概にどうとは言えない。ただ、「NHK総合=3」の都道府県では、「1」の放送局がアナログ期をそのまま引き継いでいる傾向がある。
関東、関西から福岡へ行くと...
興味深いのは、関東地方(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、東京都)と関西地方(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県)がすべて、「1」だったこと。関東、関西にしか住んだことのない人間(筆者もそうだ)にとっては、おそろしい(?)話だ。他地方へ出てしまえば、NHKの朝ドラ、災害情報などへのアクセス権を失いかねないのだから。
都道府県でチャンネルポジションが異なる問題は、全国どこにいても付いて回る。実際、ツイッターにはさまざまな声が上がっており......
沖縄は1チャンネルがNHKか pic.twitter.com/yrXEzBxfuX
— どーぞん (@dozonkun) 2017年7月15日
テレビのチャンネルが違う
— 島原あゆむ (@shimaxayu) 2017年7月4日
局も違う
CMが違う
ここは北海道
あかん、どうも徳島のチャンネルは馴染めない。1が日テレ、3がNHK、4がTBS、5がテレビ和歌山、6がテレビ朝日、7がテレビ大阪、8がフジテレビかよ!
— しまねそ (@shimaneso) 2015年8月27日