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関東は「ものもらい」、関西は「めばちこ」... ロート製薬の方言別マップがスゴイ

松葉 純一

松葉 純一

2017.07.10 17:00
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実は10年以上前から存在していた!

ロート製薬は大阪市生野区に本社を置く製薬会社だ。胃腸薬「パンシロン」や目薬「V・ロート」などで知られる一般用医薬品を製造販売している。

電話で答えてくれたのは、広報・CSVグループの担当者だ。

「ものもらいMAPのもとになったのは、当社のウェブサイト『ロートくらぶ』で実施したアンケート調査です。全国9770名から回答をいただき、2004年7月22日からウェブサイト上で公開しています」。

なんと10年以上前から、ウェブで公開されていたのだ。2004年の調査結果を送りましょう、と資料がどっと送られてきた。その概要をかんたんにご紹介しよう。

まず「ものもらい」の呼び方だが、1位「ものもらい」34.5%、2位「めばちこ」27.5%が群を抜いて多く、3位「めいぼ」7.2%以下、「めんぼ」、「めぼ」、「めっぱ」などと続く。

「ものもらい」分布図(画像提供:ロート製薬)
「ものもらい」分布図(画像提供:ロート製薬)

「ものもらい」と呼ぶ人は、東日本を中心に分布している。1位が神奈川県で91%、2位は千葉県89%、3位埼玉県89%と、とくに首都圏の率が高い。上の日本地図の赤い色が濃いエリアほど、「ものもらい」率が高い。しかし東日本から遠く離れた九州の佐賀県や鹿児島県、沖縄県でも確認されている。これはマスメディアをとおして、共通語化していったと分析されている。

「めばちこ」分布図(画像提供:ロート製薬)
「めばちこ」分布図(画像提供:ロート製薬)

一方、「めばちこ」と呼ぶ人は、ほとんど関西中心だ。1位が大阪府で91%、2位は兵庫県90%、3位奈良県88%と続く。上の日本地図の濃い赤色は、「めばちこ」率80%以上だ。これらの「めばちこ」エリアでは、メディアの影響はあまり見られず、「ものもらい」と呼ぶ人は極めて少ないようだ。

ツイッターには、「大阪は確認するまでもなく『めばちこ』一択ちやうかな」「私、めばちこが全国区じゃないって知ったとき、すごい衝撃でしたww」といった感想も寄せられている。

つまりざっくり言うと、関東は「ものもらい」、関西は「めばちこ」、という二極分化と言えるだろう。

3位の「めいぼ」は京都、滋賀で多数を占めた。その他、「めんぼ」、「めぼ」、「めっぱ」などは、その変形と考えられている。また全国には、他にもいろいろと呼び方があるようだ。

さて、この分布マップだが、前述したように2004年の調査がもとになっている。マスメディアによる「ものもらい」共通語化が進行する中で、さらに変化しているのだろうか。あなたの地域はどうか、一度試してみてはいかが。

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