「でも幸せならOKです」の人に、会いに行ってきた
眞子さまのご婚約報道に関連して、渋谷駅前で街頭インタビューに応じた、とある男性が話題になっている。受験期に眞子さまの写真を、携帯電話の待ち受け画面にしていたという男性は、「マジでショックです」と嘆きつつも、
「まあ、でも幸せなら......OKです!」
と、笑顔で左手の親指を立てた。2017年5月16日の「報道ステーション」(テレビ朝日系)で流された、この街頭インタビューが、いまツイッターで拡散され、男性は「ファンのかがみ」として称賛をあびている。
この人にぜひ会ってみたい。そう思ったJタウンネット編集部が調査したところ、本人らしき人物のツイッターを発見した。ダイレクトメッセージを送ると、「はい、私です」との返答が。取材を承諾してもらい、その人物、大学2年生の野村さん(20)に5月20日、渋谷で詳細を聞いてきた。
文転しようか悩んでいた高校2年、「待ち受け」が支えになった
――インタビュー時の詳しい状況を教えてください。
「サークルの飲み会が終わって歩いていたら、街頭インタビューをやっていて、『行くしかない』と。お酒は入っていましたが、話した内容は覚えています。『幸せなら』『OKです』の間に余白がありましたけど、あの時はただ言葉が出てこなくて、迷っていたんだと思います」
――いっしょに写っていた女性は?
「サークルの後輩です。ツイッターでは『女と居るじゃないか!』とか言われていますが......まあ無関係ですね(笑)」
――「受験期」に眞子さまを待ち受け画面にしていたとのことですが。
「高校2年の時、妹の佳子さまがICU(国際基督教大学)に入学されて。ネットで調べていたら、空港で撮られた眞子さまの『ベストショット』を見つけて......これだ! と。それから(眞子さまもご卒業された)ICUを志望校にしました」
――ICU受験のモチベーションになっていたんですね。
「理系から文転しようか、ちょうどゆらいでた時期だったので、『がんばろう』との気持ちで、壁紙にしていました。ただ英語がネックになって、最終的にICU受験は断念しました」
――周囲からは、どのような反応がありましたか?
「小学生時代の友達から、連絡が来たのが一番おどろきました。ぼくは中学・高校と私立へ行ってしまったので、心の距離が空いていたのですが、ツイッターでメッセージが届きました。それは良かったですね。あとは、顔見知り程度の学生が『目の前で座ってる』とか、インスタグラムに上げてて。『あらまぁ~、こんなことされる人間だったっけ』と」
――ツイッターでは「良い人そう」という声もあります。
「それは間違っています(笑) あの時ぼくが、お酒を飲んでいて、後輩との時間も楽しかったので、そう見えただけですよ。あとネットでは『ファンのかがみ』なんて言われてますが、ぜんぜんかがみじゃないです、ホントに。不真面目ないわゆる『大学生のかがみ』です」
――えっ、そうなんですか?
「良いヤツだと言われちゃったので、『良いヤツでないといけない』と規制はかかってますが、それのおかげで『よっしゃ、勉強がんばろう』とはなりましたね」
――インターネット上で、早くも「素材」として使われています。
「『野獣先輩』とのコラージュは、うれしい反面、複雑な気持ちですね。ただパロディー画像は、別にいいかなと。一番うれしかったのは、ラテアートで描いてもらったことです。母親にその写真を見せたら、『元気しているようで良かった』と言われて、ちょっと親孝行できたのかなと」
――早くも「流行語大賞候補では」との声もあります。
「いつも流行ったものは、そう言われるので、そんなことないだろうなと。僕の言っていることなんて、誰にでも言える言葉です。5月は『五月病』とか、ナイーブな時期じゃないですか。そんな季節だから、『幸せならOK』というフレーズが、話題になったんだと思います」
――ここ数日で、一躍「時の人」になりました。
「人生わかんないですね。あの日、サークルの飲み会へ行って、あの時間に終わって、そこにカメラマンがいて。お酒が入っていないと、インタビューを受けに行かなかったでしょうし、それが全国ネットで流れて......。親に『宝くじ当たったら、こういう感じなのかな』って言ったら、『バカ、宝くじは狙うもんでしょ。これは狙ってないから全然違うよ』と言われました」
――最後に、あのポーズで、お写真を撮らせてください。
「難しいんですよね、アレ。恥ずかしがり屋な部分もあるので。(キャプチャ画面を見ながら)アゴ引いて......んー、わかんない。(カメラをのぞき込んで)あー、っぽいけど、笑顔が足りないですね。『やりたい!』と思ったことはすぐやるんですけど、『やって!』と言われるのは苦手ですね」
――本日は、お時間を作っていただき、本当にありがとうございました。