「不法投棄を通報し沖縄旅行に行こう!」大阪の山間部に、そんな看板が設置された理由
「効果は絶大でした」
元会長によると、看板の設置場所は和泉市と和歌山県の県境付近の山間部に位置する。山間部の国道480号沿いでは2006年当時、パソコンやタイヤ、仏壇など、ごみの不法投棄が横行していた。「車の通行も頻繁ではない」ため無法地帯と化し、「約4キロの間の、あちこちに」ごみの山が見られたという。
町内会も初めの頃は、トラックでごみを拾い上げていた。だが拾っては捨てられ、拾っては捨てられの繰り返しとなる。「いたちごっこ」を見るに見かね、「町会の予算でこのような看板を上げればいくらか減少するのではないか」と考えた。
元会長は看板設置の効果について、
「おかげで不法投棄は激減しました。効果は絶大でした」
と話す。
「今の町内会も、看板をなくさずそのままにしているそうです」
国道480号沿いでは今もなお、ほとんどごみのない状態が続いているという。