伊香保温泉を走る「エンジン付き人力車」...なんか矛盾してるけど乗ってみたい!
2017年3月22日、群馬県渋川市の伊香保温泉で撮影された、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。
節子、それもう人力車じゃなくて車や pic.twitter.com/FNtqHcpdWV
— 松本 昇@FULL HOUSE (@sho_fullhouse) 2017年3月22日
なんと「エンジン付き人力車」だという。写真の解説には、下のように記されている。
ダイハツミゼットの座席部分をオープンして、乗車できるように改造したオープンカーです。伊香保町内をこのエンジン付き人力車が走り回り伊香保の名物にと、当館社長がアイデアを提案し完成いたしました。~
写真右は、その車のようだ。なるほど後部座席は、まさに人力車である。しかし前の方は、軽貨物自動車。フロントにスペアタイヤを装着したユニークな形状は、ダイハツミゼットIIではないか。
「突っ込みどころしかないなw」
冒頭のツイートには8000を超えるリツイートがあり、今も拡散中だ。ツイッターにはこんな声が寄せられている。
エンジン付き人力車とか言う矛盾
— 天満月@原チャ林道 (@nada1685) 2017年3月23日
エンジン付き人力車...人力じゃないじゃん...www
— TAKA⊿?? (@PRFM_EVO_X) 2017年3月26日
てか、オープンカーって書いてあるし...突っ込みどころしかないなw https://t.co/70SKmoolSi
「エンジン付き人力車とか言う矛盾」「突っ込みどころしかないなw」など、受けに受けている。
そこでJタウンネット編集部は伊香保に電話して、「エンジン付き人力車」とは何か、聞いてみることにした。
電話で答えてくれたのは、「いかほ秀水園」の若女将・飯野由希子さんだ。
「この車は、今から15年以上も前、私の父・英世のアイデアから生まれました。人力車に乗った芸者さんが行き来していた古き佳き時代の伊香保をイメージして、提案したそうです」と飯野さんは話してくれた。
「キャンピングカーを扱っている自動車整備工場に相談して、当時販売されていたダイハツミゼットIIのトラックを改造して造ってもらったそうです。その時、5台造ったようですが、3台は伊香保に、後の2台は草津など他の温泉地で活躍しているそうです」
「当館では、伊香保の町をぐるっと散策するなど、主にお客様へのサービスとして活用しています。もちろん無料ですよ」と飯野さん。「玄関先に駐車していることが多いので、撮影スポットとして利用されることも多いですね」。
「『エンジン付き人力車』という変なネーミングがSNSで話題になっているようで、乗ってみたいというお客様は多いです。しかし路面が凍結することもありますから、冬季は運転していません。ゴールデンウィークの頃から動かす予定です」と飯野さんは語ってくれた。