麻雀漫画の主人公たちは、どんなタバコを吸っているのか調査してみた【後編】
2017.01.31 11:00
タバコ以外何も食べない、飲まない「むこうぶち」
最後にもう一作、現在も「近代麻雀」で連載中の「むこうぶち」(漫画:天獅子悦也、協力:安藤満・ケネス徳田)。
主人公・傀(カイ)は、神出鬼没・正体不明・絶対無敵の麻雀打ちだ。どこからともなく賭け麻雀の場に現れては、「御無礼」の言葉とともに、相手を破滅するまで叩きのめして去っていく(ファンの一部からは「麻雀版笑ゥせぇるすまん」という評も)。
人間離れ、というより、文字通りの「人外」として描かれている傀は、作中で何も食べないし、何も飲まない。摂取するのはタバコだけだ(銘柄不明)。数少ない人間的な部分――というよりは、むしろその非人間的なミステリアスさ、そして(福本作品とは逆に)心理の「読めなさ」を演出する小道具として、タバコは描かれている。
とりあえず、麻雀を打ちに行って傀がタバコを吸っていたら、問答無用で逃げよう。